個室が充実したお店を知っておけば、急なデートや会食も怖くない。いますぐ予約すべき新店5選

外食だからこそ、必ず満足する美食に巡り合いたい。そこでいますぐ予約するべき珠玉の新店をご紹介する。

今回は、カウンターや個室が“最推し”の隠れ家レストランを5選!



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1.あの名店『くろぎ』で修業した大将の和食割烹に酔いしれる
『元あざぶ くしま』@麻布十番


2024/10/9 OPEN

麻布十番『元あざぶ くしま』の外観

「麻布十番商店街」に面したファサードはごく控えめ。だが、地下へと延びる階段を下りきった先には、無数の木炭が屋号を取り囲む、印象的な壁面が。まさに隠れ家的な一軒だ


漆黒の階段を下れば、和やかな雰囲気が漂う大人の隠れ家に辿り着く


正統派の流れを汲む日本料理に、銘柄肉をふんだんに盛り込み“肉懐石”を謳う、注目の新店『元あざぶ くしま』が麻布十番に誕生した。

麻布十番『元あざぶ くしま』の串間隼人氏

串間さん、実は修業先の『くろぎ』店主の黒木 純さんとは師弟関係のみならず、高校の同級生という間柄。それだけに、串間さんの門出を全面的に応援してくれているという


店主の串間隼人さんは、伝説的な京料理人・西 音松氏の系譜に属する日本料理店や名古屋の外資系ホテルなどを経て、芝大門『くろぎ』に入る。

ここは、西 音松氏の子息・西 健一郎氏による伝説的な京料理店『京味』の弟子筋にあたり、串間さんの修業先と同じ流派にある名店だ。5年に渡ってみっちり経験を積み、晴れて独立を果たした。

自慢の肉料理を筆頭に魚介類も妥協を許さない。満足なコースが食通を唸らせる

麻布十番『元あざぶ くしま』の「宮崎牛のしゃぶしゃぶサラダ」

「宮崎牛のしゃぶしゃぶサラダ」は、リブロース肉をゲストの目の前でしゃぶしゃぶに。酸味の効いたごまと胡桃のタレと


蓄えた京料理の技術をベースに、日本全国の優れた食材を随所に取り入れる。

「宮崎牛のしゃぶしゃぶサラダ」や、京都・丹波地鶏の「炭火焼き」はその好例。

麻布十番『元あざぶ くしま』の「コンビーフの飯蒸し」

「コンビーフの飯蒸し」は、コンビーフをアレンジしたスペシャリテ。「コンビーフの飯蒸し」と「宮崎牛のしゃぶしゃぶサラダ」はおまかせコース(¥22,000)の一例


また、人気店のコンビーフは蒸したもち米と合わせて鼈甲餡(べっこうあん)をかけ「飯蒸し」に仕立てるなど、オリジナリティも発揮。

さらに、肉だけでなく“幻の高級魚”であるクエなども登場するコースは、誰もが満ち足りること確実。

麻布十番『元あざぶ くしま』の「伊勢海老フライ タルタルソース」


「伊勢海老フライ タルタルソース」はコースにプラス¥5,000(2名分)でオーダー可能。

捌きたてだからこそ、中心部はごくレアに仕上げる。しば漬けや、すぐき菜を加えた自家製タルタルソースと。

麻布十番『元あざぶ くしま』の内観

シック&シャープな印象を醸し出すカウンターの素材は、白さび混じりの御影石。また、入口の手前右側の2席は椅子ではなくベンチシートになっており、より寛げる雰囲気だ


美味に溺れたい日のための一軒だ。

元あざぶ くしま(麻布十番) | デートに使える東京のレストランはグルカレで予約

2.ハイエンドな中華が銀座で新展開を。密なシーンに重宝する一軒が誕生
『銀座 桃の木』@銀座


2024/10/2 OPEN

銀座『銀座 桃の木』の内観

テーブル席はすべて個室仕様で全5室。親密な雰囲気になれる2名用から繋げれば最大8名で使えるタイプまであり、プライベートなディナー、会食とさまざまなシチュエーションに応える


個室が充実している隠れ家を知っておくのはデキる大人の嗜み


2020年にオープンした、オーセンティックな中国料理店、赤坂『桃の木』が高級チャイニーズの激戦区・銀座に進出を果たした。

新店『銀座 桃の木』は、開放感のある赤坂店とは対象的に、元はオフィスビルだったという密やかなロケーションに高揚する。店内は漆黒を基調としたインテリアの中に5つの個室を完備。

銀座『銀座 桃の木』の内観

厨房の熱気を体感できるカウンターは全7席

そして、一番奥にはキッチンに面したカウンターが控える。

広東料理を軸にした創造性に満ちた料理の数々は、華やかさも兼ね備える


空間の雰囲気のみならず、料理にも独自のカラーが。

東京では「マンダリン オリエンタル 東京」や「アマン東京」のオープニングに携わり、また香港やシンガポールのレストランでも経験を積んだシェフが、伝統的なレシピをベースにフランス料理やエスニック料理のエッセンス、またビジュアルの華やかさをプラスした独創的な料理でコースを構成している。

銀座『銀座 桃の木』のマンゴー入りマヨネーズを使う“エビマヨ”と、カレー風味のベシャメルソースを使ったテルミドール


千葉・勝浦産の新鮮な伊勢エビは、マンゴー入りマヨネーズを使う“エビマヨ”と、カレー風味のベシャメルソースを使ったテルミドール、2種類の仕立てで。

銀座『銀座 桃の木』の「ホタテとキノコのファルス」


「ホタテとキノコのファルス」は、旨みを凝縮した雲南省のキノコやキヌガサダケを、ホタテで包み込み上海ガニのソースを添えたスペシャリテ。

銀座『銀座 桃の木』の「フカヒレの姿煮」


繊維が太く弾力のあるモウカザメの尾びれを使った「フカヒレの姿煮」。

銀座『銀座 桃の木』の「黒酢酢豚 桃の木オリジナル」


「黒酢酢豚 桃の木オリジナル」は、煮込んでから酢豚に仕立てるからとろりと柔らかな食感に。

これは“レバニラ”の新境地!

銀座『銀座 桃の木』の「フォアグラのレバニラ」

題して「フォアグラのレバニラ」なる一品は、最中の皮に入って登場。フォアグラに黄ニラやエシャロット、にんにくを合わせた独創性あふれるメニューだ。傍らに添えてあるのは、ローストオニオンと天然醤油パウダー。料理はいずれも「輝煌」コース(¥30,000)より


そして、料理の味わいを深めてくれるドリンクは、フランスのグランヴァンや中国酒、ウイスキーと幅広く。

発想豊かな料理に刺激を受けてみては。

銀座 桃の木(銀座) | デートに使える東京のレストランはグルカレで予約

3.カウンターへの“想い”を実現させた若きシェフの新境地に注目が集まる
『Yd'or(イドル)』@代官山


2024/8/30 OPEN

代官山『Yd'or』の内観

「できたての料理をベストなコンディションで召し上がっていただきたいので、独立するときはカウンターのあるお店にしよう、と心に決めていました」という金川さん


独創的なフレンチの数々が目の前で仕上がっていく楽しさ


期待の俊英が目の前で腕を振るう、カウンターが主役のフレンチ『Yd'or』が代官山に登場した。

オーナーシェフの金川大輝さんは、外苑前『ランタンポレル』で4年半シェフを務め、ミシュランの一ツ星をもたらした人物。そして、独立に際しては「カウンターでの所作と礼儀を身に付けたい」と『すし良月』で修業を。

異なるジャンルを経験したことで、フランス料理の魅力を客観視できたと同時に、日本の食材の素晴らしさも身をもって知ることができた、と語り「日本でしか作れないフランス料理を」と意気込む。

代官山『Yd'or』の「海うなぎのマトロット」

赤ワインなどで煮て、骨を抜き、炭火で焼いて……と手をかけた「海うなぎのマトロット」は酸味がきれいなソースも秀逸


マトロット、コルドン・ブルーなど、フランスの古典的な料理も、現代のコース料理のフォーマットに落とし込み、軽やかかつ印象的に仕上げている。

また、料理によっては和の器で供するスタイルも和む。

代官山『Yd'or』の「蝦夷鹿のロースト」


「蝦夷鹿のロースト」には新生姜とドライフルーツのコンフィチュールなどを添えて。

デザートはコーンも自家製のアイス!

代官山『Yd'or』の「自家製のアイス」

コースの最後に登場する「自家製のアイス」は、フランスでの修業時代の休日の思い出から着想。フレーバーは季節によって変わるが、この日は「シルクスイート」。料理はすべておまかせコース(¥22,000)の一例


実はこの場所、2024年7月に同じ代官山内で移転した『サンプリシテ』の跡地。

前店主の相原 薫シェフがこの場所から羽ばたいたように、金川さんも躍進する予感に満ちている。

Yd'or(代官山) | デートに使える東京のレストランはグルカレで予約

4.食偏差値が急上昇中の“神泉”で、豊富な絶品パスタに身を委ねて
『ess.』@神泉


2024/11/1 OPEN

神泉『ess.』の看板

店は、路地裏に立つビルの地下に。小さな看板が目印


無機質な印象のビルの地下に、ムーディな空間が広がっている


近頃、新店のオープンが増えているエリア・神泉にまた一軒、ブックマークしておきたいイタリアン『ess.』が誕生した。

神泉『ess.』の内観

壁側にある2名用の丸テーブルだけはウォークイン専用で予約を受けないそう


「この地下にレストランが!?」と一瞬不安になるインダストリアルな印象のビルの外階段を下ると、天井が高く、開放的な空間が出現する。

神泉『ess.』の内観

テーブル席はカーテンで区切られており、個室として使える。ここ専用の入口も


広々としたカウンター席とプライベート感が保たれるテーブル席とに分かれていて、シーンに応じた使い分けが可能だ。

シンプルモダンなカウンターに立つのは、恵比寿『Lemon』で腕を振るっていた北野敏庸さんと、『イル テアトリーノ ダ サローネ』時代の同僚だった山口智也さん。Wシェフ体制でゲストを迎える。

酒の進む多彩なパスタは約10種!


食べ慣れた大人が嬉しいのは、日本各地の旬の食材を盛り込みつつ奇を衒わないイタリアンを、アラカルトで思いのままにオーダーできること。

ことに「イタリアンといえばパスタ!」とのことで、ロング・ショート・手打ちと選択肢が実に豊富。

神泉『ess.』の「フェデリーニ キャビアと富山県産白エビの冷製パスタ」


シャンパンと好相性の「フェデリーニ キャビアと富山県産白エビの冷製パスタ」¥9,000。

神泉『ess.』の「ガルガネッリ 長崎産雲仙椎茸とからすみのバターソース」


「ガルガネッリ 長崎産雲仙椎茸とからすみのバターソース」¥3,500は自家製ショートパスタ。

神泉『ess.』の「ヴェスビオ 自家製ポルペッティとレモンのトマトソース」


レモンが爽やかな「ヴェスビオ 自家製ポルペッティとレモンのトマトソース」¥3,500。

神泉『ess.』の「リングイネ フレッシュバジルのジェノベーゼ」


バジルが鮮烈に香る「リングイネ フレッシュバジルのジェノベーゼ」¥3,000。

スターターのフィンガーフードがキュート!

神泉『ess.』の「panipuri 馬肉とビーツのタルタル/本マグロの突先とトマトのサルサ」

インドのスナックを使った「panipuri 馬肉とビーツのタルタル/本マグロの突先とトマトのサルサ」各¥2,600(すべて価格は2名分・写真は1名分)


ついつい、欲張ってオーダーしたくなる。

ess.(神泉) | デートに使える東京のレストランはグルカレで予約

5.“肉の匠”が認めたシェフによる、肉好きが歓喜するイタリアン
『Murena』@日本橋


2024/10/29 OPEN

三越前『Murena』の内観

10代でイタリア料理の世界に入り、一時期別の仕事に就いたこともあったが「知れば知るほどイタリア料理の奥深さにハマってしまいました」と溝口さん。現在、1回転目はおまかせコースで、21時以降に席が空けばアラカルト営業を。ゆくゆくは、コースメニューの一部に選択肢を設ける予定


日本橋のビル街に忽然と現れた『Murena』。カウンターに立つシェフの溝口真哉さんは若くして料理の道に入り、大阪・東京のさまざまなイタリアンで修業。

さらに、通算4年間のイタリア生活では全州を巡って土地土地の郷土料理を味わい、舌と記憶に刻み込んだ。

穏やかな旨みを湛えた熟成肉に、食通たちも思わず唸る

三越前『Murena』で取り扱っている肉

新保さんが溝口さんのために選ぶ「十勝若牛」はホルスタインの雄牛。脂は軽やかで、40~60日熟成させることで独特の風味が生まれる


2019年、先輩シェフの紹介で出会ったのが、滋賀・草津の精肉店「サカエヤ」代表の新保吉伸さんだ。

独自の哲学を持ち、取引先のシェフの料理に合わせて肉の銘柄や部位を選び、熟成状態を緻密に調整する“肉の匠”新保さんに認められ、「サカエヤ」に併設されていたレストラン『セジール』の2代目シェフに就任。4年間ひたすら肉と向かい合った。

念願の自身の店でも、メインは当然肉のグリルだ。

三越前『Murena』の肉のグリル

最初にスキレットで中心まで温める程度に焼き、しばらく寝かせてから再度焼いたあと、最後はグリルパンで仕上げる。「脂が軽くクリアなのでグリル香はあまりつけないようにしています」と溝口さん


サシが少なく密な繊維が特長の「十勝若牛」のリブロースを繊細に優しく焼き上げる。

素朴で滋味深い煮込みや、マッシュルームのフレッシュな香りを閉じ込めたラグーソースもさりげなく上質。

三越前『Murena』の「マッシュルームのラグー ウンブリチェッリ」


「マッシュルームのラグー ウンブリチェッリ」は、溝口さんがかつて在籍した『アカーチェ』の名物だった手打ちパスタだ。

三越前『Murena』の「トリッパビアンカ」

ハチノス、アカセンマイ、モウチョウを煮込んだ「トリッパビアンカ」は、細かく切らないから食感の個性が際立つ。内臓以外の材料が香味野菜とひよこ豆、白いんげん豆だけなのは、素材が上質だからこそ。すべてコース(¥13,200)の一例


大人のための隠れ家だ。

Murena(三越前) | デートに使える東京のレストランはグルカレで予約

▶このほか:大人のための「鎌倉・寄り道リスト5選」。絶品グルメから手土産にもぴったりなスイーツまで

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