
「麻布十番商店街」に面したファサードはごく控えめ。だが、地下へと延びる階段を下りきった先には、無数の木炭が屋号を取り囲む、印象的な壁面が。まさに隠れ家的な一軒だ
串間さん、実は修業先の『くろぎ』店主の黒木 純さんとは師弟関係のみならず、高校の同級生という間柄。それだけに、串間さんの門出を全面的に応援してくれているという
「宮崎牛のしゃぶしゃぶサラダ」は、リブロース肉をゲストの目の前でしゃぶしゃぶに。酸味の効いたごまと胡桃のタレと
「コンビーフの飯蒸し」は、コンビーフをアレンジしたスペシャリテ。「コンビーフの飯蒸し」と「宮崎牛のしゃぶしゃぶサラダ」はおまかせコース(¥22,000)の一例
シック&シャープな印象を醸し出すカウンターの素材は、白さび混じりの御影石。また、入口の手前右側の2席は椅子ではなくベンチシートになっており、より寛げる雰囲気だ
テーブル席はすべて個室仕様で全5室。親密な雰囲気になれる2名用から繋げれば最大8名で使えるタイプまであり、プライベートなディナー、会食とさまざまなシチュエーションに応える
厨房の熱気を体感できるカウンターは全7席
題して「フォアグラのレバニラ」なる一品は、最中の皮に入って登場。フォアグラに黄ニラやエシャロット、にんにくを合わせた独創性あふれるメニューだ。傍らに添えてあるのは、ローストオニオンと天然醤油パウダー。料理はいずれも「輝煌」コース(¥30,000)より
「できたての料理をベストなコンディションで召し上がっていただきたいので、独立するときはカウンターのあるお店にしよう、と心に決めていました」という金川さん
赤ワインなどで煮て、骨を抜き、炭火で焼いて……と手をかけた「海うなぎのマトロット」は酸味がきれいなソースも秀逸
コースの最後に登場する「自家製のアイス」は、フランスでの修業時代の休日の思い出から着想。フレーバーは季節によって変わるが、この日は「シルクスイート」。料理はすべておまかせコース(¥22,000)の一例
店は、路地裏に立つビルの地下に。小さな看板が目印
壁側にある2名用の丸テーブルだけはウォークイン専用で予約を受けないそう
テーブル席はカーテンで区切られており、個室として使える。ここ専用の入口も
インドのスナックを使った「panipuri 馬肉とビーツのタルタル/本マグロの突先とトマトのサルサ」各¥2,600(すべて価格は2名分・写真は1名分)
10代でイタリア料理の世界に入り、一時期別の仕事に就いたこともあったが「知れば知るほどイタリア料理の奥深さにハマってしまいました」と溝口さん。現在、1回転目はおまかせコースで、21時以降に席が空けばアラカルト営業を。ゆくゆくは、コースメニューの一部に選択肢を設ける予定
新保さんが溝口さんのために選ぶ「十勝若牛」はホルスタインの雄牛。脂は軽やかで、40~60日熟成させることで独特の風味が生まれる
最初にスキレットで中心まで温める程度に焼き、しばらく寝かせてから再度焼いたあと、最後はグリルパンで仕上げる。「脂が軽くクリアなのでグリル香はあまりつけないようにしています」と溝口さん
ハチノス、アカセンマイ、モウチョウを煮込んだ「トリッパビアンカ」は、細かく切らないから食感の個性が際立つ。内臓以外の材料が香味野菜とひよこ豆、白いんげん豆だけなのは、素材が上質だからこそ。すべてコース(¥13,200)の一例
もどる
すすむ
1/42
もどる
すすむ