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運命なんて、今さら Vol.7

「元カレと縁を切れない…」家を訪ねてくる彼を拒否できない28歳女は、ついに…

◆これまでのあらすじ

恋人いない歴7年。恋愛をあきらめて生きてきた税理士・寿人(32)は、趣味のソロキャンプ中に結海(28)と出会う。結海と久々に電話で話した寿人は、結海の家に元カレが出入りしているのを知ってしまい…。

▶前回:気になる女性との通話中に聞こえた“あの音”。32歳男はガッカリしてしまい…


「はあ…」

結海はベランダの柵に両手をついて、自分の白い息が用賀の街に溶けていくのを見つめた。

先ほど研哉に強く握られた腕が、まだじんじんする。

― あの人、早く帰ってくれないかな。

研哉は今、バスローブ姿のままリビングに居座っている。近くにいるのが怖い結海は......


この記事へのコメント

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No Name
展開がスロー過ぎて疲れる。 研哉の酷さからそう簡単には引き下がらないだろうと思わせておいて「愛してない」と冷たく言ったら即撤収してくれた? やっぱり言いなりになっていた結海も悪かったと改めて思ったけど、研哉はまだ諦めてないよね....
2025/02/19 05:1824
No Name
この調子だと研哉とのいざこざをダラダラと最終話まで引っ張るのか.... 無料相談はマウントと嫌がらせだろうと簡単に想像できる。
2025/02/19 06:1024
No Name
Netflixの韓国ドラマでよくあるような、元カノの新しく好きになった男に近付いて邪魔をする的な展開? そもそも結海のキャラが無理なのでもうどうでもいい。
2025/02/19 05:2418
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運命なんて、今さら

気づけば32歳。

仕事もそれなりに順調で、周りから見れば「いい年頃」の大人。

でも、その「順調」の裏にある虚しさがある。

かつての自分は、もっとまっすぐだった。好きな人には全力で向き合い、泣いたり笑ったりするのが当たり前だった。

けれど、いつのまにか傷つくのが怖くなり、「無難」で「賢い」選択をするようになった。

「恋愛なんて、もういいよ。どうせうまくいかないし、面倒だし」

そう心の中で繰り返しながら、恋人いない歴は7年に伸びた。

ただ、そんなある日、彼女と出会った。

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