SPECIAL TALK Vol.122

~自分の体を認めることが、自分を好きになるための第一歩になる。~


家族に溺愛されて姫扱いだった少女時代


金丸:それでは、村田さんの子どもの頃について教えてください。お生まれはどちらですか?

村田:横浜の出身です。昔『金曜日の妻たちへ』というドラマがありましたが、その舞台になったところが実家です。

金丸:もともとご両親は、どちらのご出身なんですか?

村田:父も母も東京生まれですね。実家が六本木で、「東京タワーができていくのを見て育った」と聞いています。

金丸:実家が六本木!ものすごくきらびやかなワードですね。

村田:お坊ちゃまとお嬢ちゃまが結婚した、みたいな両親です。父は家具店の2代目でした。

金丸:実業家なんですね。ごきょうだいは?

村田:兄がふたりいます。しかも、10歳と9歳離れているんですよ。

金丸:じゃあ、めっちゃくちゃかわいがられたでしょう。

村田:めちゃくちゃかわいがられた結果、めちゃくちゃわがままに育ちました(笑)。

金丸:ご両親もお兄様も何でも言うことを聞いてくれた?

村田:はい(笑)。中学校のときは、朝寒い日は父が車を暖めて待っててくれて学校まで送ってくれたし、夜中に「プリン食べたい」って言ったら、お兄ちゃんが買ってきてくれる生活でした。

金丸:姫ですね。

村田:そうです。それが当たり前だと思っていたので、無自覚なまま、とんでもないこともやっていて。小学校のとき、友達に靴を履かせてもらっていたんですよ(笑)。

金丸:えっ、どういうことでしょうか?

村田:靴紐を結ぶのも親がやってくれたから、恥ずかしながら自分で履く発想がなかったんです。

金丸:これまで100回以上対談をしてきましたが、人に靴を履かせてもらっていたのは、村田さんが初めてです(笑)。

村田:それで「なに、あいつ、偉そうに」って、いじめられたことも。

金丸:学校はどちらに?

村田:小学校は地元の公立で、中高は私立の女子大の付属校に。

金丸:中学では、何か部活をやっていたんですか?

村田:バスケ部に入りましたが、中1でやめました。

金丸:早い(笑)。

村田:一応、そのあとゴルフ部に入ったんですけど。練習が楽だったのが決め手でしたね(笑)。

金丸:毎日どんなふうに過ごしていたんですか?

村田:友達と遊んでいましたね。交友関係を広げるのが大好きで、違う学校の子たちともたくさん遊んで。15歳くらいから、六本木が遊び場でした。

金丸:六本木!村田さんって、相当な遊び人だったんですか?

村田:いや、全然そんなことないですよ。

金丸:本当に?

村田:本当です!

金丸:私は大阪出身の鹿児島育ちで、大学は神戸でした。大学時代、東京に遊びに行ったときに「こんなに誘惑まみれの場所にいなくてよかった」と思ったんです。「中学、高校のときに東京にいたら、とんでもないことになっていたかも」って。だから15歳で「六本木で遊ぶ」なんて、想像すらできません。

村田:私立の中でちょっと目立つ子というだけで、大したことはないんですよ。両親からは「体を大切にしなさい」と言われていて、ちゃんと守っていました。お酒もタバコもせず、かなり健全に遊んでいたと思います。

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