秘密のバーやホテル、サウナも!大人がハマる、東京の隠れ家5選

大人にとっての隠れ家は、レストランのみにあらず!

東京のナイトシーンを隈なく取材する東カレ編集部員が、見つけて思わずグッときたバー、ホテル、サウナにラーメンまで。

イケてる大人の“秘密基地”をご紹介!

編集長・日紫喜康一郎


ちょうど今号で編集長8年目に突入。ひとえに読者の皆様の応援があってこそ、ありがとうございます。これからも東カレ的な隠れ家をバンバン取材してまいりますので、ご愛顧のほどを!

1.店名からして、隠れ家。“THE港区”の夜景をアテにカクテルを楽しむ愉悦
『Tokyo Confidential』@麻布十番

麻布十番『Tokyo Confidential』の内観

THE港区の新夜景ともいえるテラスからの眺め。「ここで女優さんを撮影したい」などと職業病が思わず発症した。10Fにもソファを配したテラスあり


麦焼酎、ソーダ割。普段は“麦ソー”を無限ループする私だが、たまには洒落たバーに行きたい日もある。

友人のいとちゃん(トランジットジェネラルオフィスPR・井戸田氏)に誘われ向かった先が『Tokyo Confidential』

店名が“東京の機密”だなんて、手前味噌ながら「東カレっぽい!」なんて思ったりして。

9階の店内に入れば、テラスの絶景に心を奪われる。目の前には東京タワー、そして「麻布台ヒルズ」を中心とする森ビルの高層ビル群。

麻布十番『Tokyo Confidential』の「TEA SEA」と「TOKYO BANANA COLADA」


高揚したままカウンターに座れば、2023年版“バー業界でもっとも影響力がある人物100人”の9位に選出されたホリー・グラハム氏による独創的なカクテルがサーブされる。

麻布十番『Tokyo Confidential』のコースターの裏

カクテルは右下が「TEA SEA」¥2,000。ジンにソーヴィニヨン・ブラン、トロピカルグリーンティー、グラッパ、そしてスモーキーソルト。左上が「TOKYO BANANA COLADA」¥2,000。かの東京銘菓をオマージュしたフォトジェニックなカクテル。とにかくすべて味わいが唯一無二!


ちなみにここでは、コースターの裏に“懺悔”を書くのが流儀らしく、普段飲まない洒落たカクテルにすっかり酔っぱらった私は、毎晩感じている懺悔をしたためたのでした。

麻布十番『Tokyo Confidential』の内観


独創的なカクテルを味わえるカウンターは、樹齢300年の松材を再利用して作られた。

ゲストとバーテンダーの間に垣根はなく、目線を合わせてフラットな関係が築きたいという思いが込められているのだそう。営業中は海外の人だらけ!

Tokyo Confidential(麻布十番) | デートに使える東京のレストランはグルカレで予約

副編集長・中野愛子


ホテルで誕生日を過ごし始めて15年。色々なホテルのバースデープレートを見てきました。東京の新ホテル、今年で全制覇できるかしら?

2.タクシーで行ける秘密のお宿。フリーの日本酒とアテでお籠り必至
「SAKE Bar Hotel 浅草」@浅草

浅草「SAKE Bar Hotel 浅草」の足湯スペース

最上階にはスカイツリーを望む足湯スペースも。ここでも日本酒が4種類飲め、足から体内からぽかぽかの状態に。升はチェックイン時に全員に配られるほか、購入も可


東京23区内ならタクシー移動が基本なわたくし。旅行にもタクシーで行けるなら最高……と思っていたら、ありました。

ホテルの開業が相次ぐ浅草エリア、浅草通りを少し入った場所にさりげなく立つ「SAKE Bar Hotel 浅草」。酒好き感激の「bar hotel箱根香山」の系列です。

浅草「SAKE Bar Hotel 浅草」のバースペース

1階のバースペース。昼間の軽食タイムでもこの充実度!“雨降”が人気な伊勢原の『吉川醸造』直営なので、定番から季節の酒までそろう。もちろんビールもあるし、夜はカクテルも作れる


こちらは日本酒が飲み放題。常時5種類以上を飲み尽くして良いだなんて、太っ腹!

チェックイン前の13時半からアぺロタイムが始まり、生ハムや鴨、天ぷらなどフリーの軽食をアテに飲みつつ、18時からはさらに充実した酒と料理を楽しんで、露天風呂も足湯も……翌朝11時まで、めくるめく世界が広がる。

浅草「SAKE Bar Hotel 浅草」の露天風呂

最上階には貸し切りの露天風呂が。5階以上の部屋のゲストは無料


昨年12月オープンでまだ知られていなく、タクシーで乗りつければ誰にも会わない、東京の露天風呂付きな宿。

浅草「SAKE Bar Hotel 浅草」の「Kura Suite」

ゆったり過ごせるのは59.7㎡の「Kura Suite」1泊1室2名¥110,200~。大きな風呂釜も旅情をそそります


飲みすぎてしまうので、すべてをさらけ出せるお相手と行くのがお勧めです。

■施設概要
施設名:SAKE Bar Hotel 浅草
住所:台東区駒形1-6-7
TEL:03-3847-7117
チェックイン15:00~、チェックアウト11:00
料金:1泊1室2名¥32,000~

編集部 デスク・船山壮太


サウナにハマったのは2017年。初体験の衝撃をnoteに記した記事は個人のものながら数万ビューのスマッシュヒット。あれから、7年。サウナは生活の一部に。

3.銀座7丁目のビルの12階に天空の“ととのいスペース”を発見
『91° SAUNA』@銀座

銀座『91° SAUNA』の外観

銀座7丁目の「髙木ビル」内にお店はある


隠れ家の定義は千差万別だが、私が思うに「こんなところに!?」という驚きはマストだと思う。

その点、銀座でサウナ。しかも、完璧なる外気浴となれば、驚き桃の木山椒の木なのである。

場所は銀座7丁目で、新しいビルの12階。訪れてみて、心底凄い!と唸ったのが、屋上のととのいスペース。

銀座『91° SAUNA』のととのいスペース

サウナ後は、ポンチョを着て、階段を上がると、このととのいスペースがある。銀座4丁目の交差点までしっかり夜景が見える。ベンチの座面の幅にもこだわり、玄人サウナーも満足できるクオリティ


都内で外気浴が難しいのはサウナーであれば共通認識。

建築とかルールとか色々あるんでしょうと思っていたが、数々の規制を潜り抜けたのか、銀座の夜景を望む比類なき“天空のととのいスペース”が爆誕していた。

銀座『91° SAUNA』のサウナ室


サウナ室は20名程度が入れる。オープン後は入場できる人数を調整し、混雑しないようにするとか。

11階には、水風呂完備の個室サウナも。

銀座『91° SAUNA』の水風呂エリア

水風呂エリアも天井が高く、開放感あり


無論、サウナも水風呂も的を得た造りで満足できそう。

■店舗概要
店名:91° SAUNA
住所:中央区銀座7-3-6(銀座髙木ビル 12F『SALON 91°』内)
TEL:非公開
営業時間:【月~金】12:00~23:00
     【土・日・祝】10:00~23:00
定休日:5月中は月曜、6月より第1火曜
料金:平日60分¥3,000~、土日祝60分¥3,400~
URL:https://salon91.com/

編集部員・嵩倉伶奈


東カレ歴8年目。知られざる良店を見つけるべく新規開拓は頑張りたいし、馴染みの店にも顔を出したい。連日連夜欲張るから、直近の休肝日はもう、思い出せない。

4.人間観察とセンス溢れる、ワインを楽しむ麻布通り沿いの秘密基地
『Wine Bar Merrow』@麻布十番

麻布十番『Wine Bar Merrow』の外観


「しっとり飲み直したい気分」で2軒目を探していたとある夜。

麻布通り沿いのビルの2階に、小さなランプが灯っているのを見つけたのが、『Wine Bar Merrow』との出合いだ。

麻布十番『Wine Bar Merrow』の内観

テーブルに並ぶグラスが艶やかな空気を助長する。ボトル¥12,000~


店の中央にある大きなハイテーブルを、ダウンライトがステージのように照らし、なんとも洒脱な雰囲気。

100種類以上の上質なナチュラルワインはもちろんだが、この店での私のお楽しみは“人間観察”。

“ヒルズ”帰りのビジネスマンがスタッフと談笑し、ダンディな紳士ふたりはブラインドテイスティングを楽しむ。離れた席では、ワイン初心者と思われる男女が密着しながら耳元でささやき合う……。

麻布十番『Wine Bar Merrow』で提供しているピエモンテの「グリーン・パルマ」

ピエモンテの「グリーン・パルマ」グラス¥2,300。磁器やガラス容器で熟成するなど、実験的な製法で話題の作り手


多種多彩な大人たちが、そろって心地良く楽しめるのは、絶妙な“お忍びムード”と、センス溢れるワインのセレクトあってこそ。

麻布十番『Wine Bar Merrow』の「あいだのカレー」

金子さん特製の「あいだのカレー」(¥1,500)は、辛みスパイス不使用でかつおだしが効いた優しい味わい。ワインに寄り添うおつまみカレー


十番でしか見ることのできない、素敵な人間模様をつまみに飲めば、深酒必至なのだ。

Wine Bar Merrow(麻布十番) | デートに使える東京のレストランはグルカレで予約

編集部員・植村祐也


ラーメンへの偏愛歴は15年ほどになるが、取材を通して、一杯2,000円を超える「高級ラーメン」に開眼。最近はもっぱら、出汁の効いた澄んだスープに夢中。

5.会員のみがありつける、一期一会の高級ラーメンに唸った夜
『Japanese Soba Noodles 蔦』@代々木上原

代々木上原『Japanese Soba Noodles 蔦』の外観

夜の営業時は閉ざされる真っ赤な鉄の扉


今年のビブグルマンに新たに加わったラーメン店は全部で3軒。『Ramen Break Beats』『Japanese Ramen 五感』『there is ramen』。

いずれも英語表記の“ramen”が入っているあたり、「日本のラーメンがいよいよ世界に」と感心していた矢先、私のもとに届いたのが『Japanese Soba Noodles 蔦』からの案内だった。

代々木上原『Japanese Soba Noodles 蔦』の外観

会員だけが知る4桁のコードを入力すると、扉が開かれる仕組みだ。今回は東カレの読者向けに会員権10枠をキープ。会員費用など詳細の問い合わせや申し込みはInstagram(@tsutajapanofficial)にDMを


同店は2016年にラーメン店として世界初の一ツ星に輝いた名店。

なんと、この春から会員向けの夜営業をスタートさせたのだという。

代々木上原『Japanese Soba Noodles 蔦』の「Limited Soba」

取材時の「Limited Soba」は“サーモン白湯”。鮭のアラから引いた濃厚なスープに自家製の細麺がよく絡む。具材は鮭のコンフィや魚介スープに浸したタラの芽、菜の花など


注目の「Limited Soba」¥4,000(!)は月替わりで、そのストックは100種類以上。

“フォアグラ味噌”や“肉厚な大アサリ”などの贅を極めた一杯は、通常営業では提供されていない特別なメニューだ。

代々木上原『Japanese Soba Noodles 蔦』の内観

扉の奥に広がるのはスタイリッシュな地下空間。自動券売機もあって、“名店の味”を気軽に楽しめる仕組みがお気に入り。入口には歴代の表彰盾も勢ぞろい。2015年にビブグルマンを、2016年からは4年連続の一ツ星を獲得している


限られた人しか辿りつけないラーメンだなんて、なんだか気分もいいじゃないか。

麺をすすりながら、これぞ、隠れ家の究極のカタチだなと悦に入る夜だった。

■店舗概要
店名:Japanese Soba Noodles 蔦
住所:渋谷区西原3-2-4 フロンティア代々木上原 B1F
TEL:03-6416-8620
営業時間:ランチ 11:00~15:00
     ディナー 17:30~23:00
定休日:火曜、第3水曜
席数:カウンター11席、テーブル12席



イラスト/うえむらのぶこ

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