2024.06.06
大人にとっての隠れ家は、レストランのみにあらず!
東京のナイトシーンを隈なく取材する東カレ編集部員が、見つけて思わずグッときたバー、ホテル、サウナにラーメンまで。
イケてる大人の“秘密基地”をご紹介!
ちょうど今号で編集長8年目に突入。ひとえに読者の皆様の応援があってこそ、ありがとうございます。これからも東カレ的な隠れ家をバンバン取材してまいりますので、ご愛顧のほどを!
麦焼酎、ソーダ割。普段は“麦ソー”を無限ループする私だが、たまには洒落たバーに行きたい日もある。
友人のいとちゃん(トランジットジェネラルオフィスPR・井戸田氏)に誘われ向かった先が『Tokyo Confidential』。
店名が“東京の機密”だなんて、手前味噌ながら「東カレっぽい!」なんて思ったりして。
9階の店内に入れば、テラスの絶景に心を奪われる。目の前には東京タワー、そして「麻布台ヒルズ」を中心とする森ビルの高層ビル群。
高揚したままカウンターに座れば、2023年版“バー業界でもっとも影響力がある人物100人”の9位に選出されたホリー・グラハム氏による独創的なカクテルがサーブされる。
ちなみにここでは、コースターの裏に“懺悔”を書くのが流儀らしく、普段飲まない洒落たカクテルにすっかり酔っぱらった私は、毎晩感じている懺悔をしたためたのでした。
独創的なカクテルを味わえるカウンターは、樹齢300年の松材を再利用して作られた。
ゲストとバーテンダーの間に垣根はなく、目線を合わせてフラットな関係が築きたいという思いが込められているのだそう。営業中は海外の人だらけ!
ホテルで誕生日を過ごし始めて15年。色々なホテルのバースデープレートを見てきました。東京の新ホテル、今年で全制覇できるかしら?
東京23区内ならタクシー移動が基本なわたくし。旅行にもタクシーで行けるなら最高……と思っていたら、ありました。
ホテルの開業が相次ぐ浅草エリア、浅草通りを少し入った場所にさりげなく立つ「SAKE Bar Hotel 浅草」。酒好き感激の「bar hotel箱根香山」の系列です。
こちらは日本酒が飲み放題。常時5種類以上を飲み尽くして良いだなんて、太っ腹!
チェックイン前の13時半からアぺロタイムが始まり、生ハムや鴨、天ぷらなどフリーの軽食をアテに飲みつつ、18時からはさらに充実した酒と料理を楽しんで、露天風呂も足湯も……翌朝11時まで、めくるめく世界が広がる。
昨年12月オープンでまだ知られていなく、タクシーで乗りつければ誰にも会わない、東京の露天風呂付きな宿。
飲みすぎてしまうので、すべてをさらけ出せるお相手と行くのがお勧めです。
■施設概要
施設名:SAKE Bar Hotel 浅草
住所:台東区駒形1-6-7
TEL:03-3847-7117
チェックイン15:00~、チェックアウト11:00
料金:1泊1室2名¥32,000~
サウナにハマったのは2017年。初体験の衝撃をnoteに記した記事は個人のものながら数万ビューのスマッシュヒット。あれから、7年。サウナは生活の一部に。
隠れ家の定義は千差万別だが、私が思うに「こんなところに!?」という驚きはマストだと思う。
その点、銀座でサウナ。しかも、完璧なる外気浴となれば、驚き桃の木山椒の木なのである。
場所は銀座7丁目で、新しいビルの12階。訪れてみて、心底凄い!と唸ったのが、屋上のととのいスペース。
都内で外気浴が難しいのはサウナーであれば共通認識。
建築とかルールとか色々あるんでしょうと思っていたが、数々の規制を潜り抜けたのか、銀座の夜景を望む比類なき“天空のととのいスペース”が爆誕していた。
サウナ室は20名程度が入れる。オープン後は入場できる人数を調整し、混雑しないようにするとか。
11階には、水風呂完備の個室サウナも。
無論、サウナも水風呂も的を得た造りで満足できそう。
■店舗概要
店名:91° SAUNA
住所:中央区銀座7-3-6(銀座髙木ビル 12F『SALON 91°』内)
TEL:非公開
営業時間:【月~金】12:00~23:00
【土・日・祝】10:00~23:00
定休日:5月中は月曜、6月より第1火曜
料金:平日60分¥3,000~、土日祝60分¥3,400~
URL:https://salon91.com/
東カレ歴8年目。知られざる良店を見つけるべく新規開拓は頑張りたいし、馴染みの店にも顔を出したい。連日連夜欲張るから、直近の休肝日はもう、思い出せない。
「しっとり飲み直したい気分」で2軒目を探していたとある夜。
麻布通り沿いのビルの2階に、小さなランプが灯っているのを見つけたのが、『Wine Bar Merrow』との出合いだ。
店の中央にある大きなハイテーブルを、ダウンライトがステージのように照らし、なんとも洒脱な雰囲気。
100種類以上の上質なナチュラルワインはもちろんだが、この店での私のお楽しみは“人間観察”。
“ヒルズ”帰りのビジネスマンがスタッフと談笑し、ダンディな紳士ふたりはブラインドテイスティングを楽しむ。離れた席では、ワイン初心者と思われる男女が密着しながら耳元でささやき合う……。
多種多彩な大人たちが、そろって心地良く楽しめるのは、絶妙な“お忍びムード”と、センス溢れるワインのセレクトあってこそ。
十番でしか見ることのできない、素敵な人間模様をつまみに飲めば、深酒必至なのだ。
ラーメンへの偏愛歴は15年ほどになるが、取材を通して、一杯2,000円を超える「高級ラーメン」に開眼。最近はもっぱら、出汁の効いた澄んだスープに夢中。
今年のビブグルマンに新たに加わったラーメン店は全部で3軒。『Ramen Break Beats』『Japanese Ramen 五感』『there is ramen』。
いずれも英語表記の“ramen”が入っているあたり、「日本のラーメンがいよいよ世界に」と感心していた矢先、私のもとに届いたのが『Japanese Soba Noodles 蔦』からの案内だった。
同店は2016年にラーメン店として世界初の一ツ星に輝いた名店。
なんと、この春から会員向けの夜営業をスタートさせたのだという。
注目の「Limited Soba」¥4,000(!)は月替わりで、そのストックは100種類以上。
“フォアグラ味噌”や“肉厚な大アサリ”などの贅を極めた一杯は、通常営業では提供されていない特別なメニューだ。
限られた人しか辿りつけないラーメンだなんて、なんだか気分もいいじゃないか。
麺をすすりながら、これぞ、隠れ家の究極のカタチだなと悦に入る夜だった。
■店舗概要
店名:Japanese Soba Noodles 蔦
住所:渋谷区西原3-2-4 フロンティア代々木上原 B1F
TEL:03-6416-8620
営業時間:ランチ 11:00~15:00
ディナー 17:30~23:00
定休日:火曜、第3水曜
席数:カウンター11席、テーブル12席
◆
イラスト/うえむらのぶこ
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