昭和通りと中央通りに挟まれたエリアに店を構える『焼鳥 ひら野』。白壁や格子戸の凛とした佇まいが存在感を放ち、大人の上質な夜を予感させる
窓から厨房の様子が伺える外観。豚の干肉がつり下がり、せいろからは湯気がたちのぼり食指を動かす。あえて壁を剥がしたままの風合いが趣あり
常連は比較的直前の予約で来るので入店のハードルはそう高くない
『江戸中華 よし町』での食事会の卓上。上から時計回りに「海老の完熟トマトチリソース」2尾~ 1,800円、「よし町秘伝の蟹玉」2人前 3,800円、「季節のおすすめしゅうまい」1個 380円、「鶏もも肉の唐揚げ」1個 500円、「8丁目の麻婆豆腐」2人前 2,800円
鶏と豚の出汁に金華ハムで香りに芳醇さを足した「フカヒレの金華ハム香る上湯ソース」。ソースが美味しすぎて白米を注文する人も多い。120g 12,000円
豚と鶏の出汁を使用した餡の「五目あんかけ焼きそば」ハーフ 1,650円
くるみの木の風合いが趣を醸す5席のみのカウンター。サイドの壁は職人が3回塗装を重ねてニュアンスを出した黒の漆喰で、店内にモダンな雰囲気を与えている
老舗料亭『紀尾井町 福田家』に10年、『うち山』に4年、『徳うち山』に11年(最後の3年半は料理長)在籍し、日本料理一筋のキャリアを歩んできた木村さん
目前で削られる、からすみのふわりとした食感がクセになる「からすみ蕎麦」。蕎麦は長野産で、同地の日本酒「大信州」と好相性だ
米は北海道「ゆめぴりか」、煎茶は京都「宗久」と各食材に自身のこだわりが光る「鯛茶漬け」
衣の香ばしさと餡のとろみのコントラストも秀逸な「フカヒレの松葉蟹餡がけ」
「焼物」は、北海道・羅臼で船上活け締めされたキンキ。脂のりが良く実山椒のタレにマッチする。すべてコース(25,300円)より
店は「歌舞伎座」からほど近いビルの地下1階に。さり気ない看板の先には艶やかな照明を灯す廊下、右側の扉の向こうにカウンター席がある。突き当たりは個室
廃材による家具は質感に趣があり、艶やかな照明が合わさることでデートにも向く空間になっている。店内の気流の流れや温度設定も計算し、熱効率を阻害する機器を極力切っているのもエシカルだ
『ETHICA』のシグネチャーである「冬の地球」。メキシコ人の魂であるトウモロコシ(黄色のものとブルーコーン)を生地にして球体を作り、すりおろしたカブと合わせている
「ラハスコンケソのタコス(チーズ入り猪肉のタコス)」は熱々のうちに自分で手巻きを。とろけるチーズにピリリとスパイシーなポブラノが相性抜群
「鴨と九条葱、大根の薬膳モレ」のモレは、シェフが修業していたメキシコ・オアハカを代表するソースで風味豊かな味わい
9割がフランスやイタリアなどからのナチュラルワイン。土地柄を考えて1割はクラシックなワインを用意している。ワインペアリングは5種 6,000円~。ノンアルペアリング(6,000円)もあり
大将の平野さんは、麻布十番『鳥善 瀬尾』でキャリアをスタートし、「東京ステーションホテル」の『焼鳥 瀬尾』で8年間店主を任された実力者
『焼鳥 ひら野』の火入れはいわゆる“近火の強火”。紀州備長炭による強火で、短時間で焼き上げることにより、旨みや水分を閉じ込めて逃がさない
各種クレジットカード、交通系IC、QRコードによる決済に対応。スマホさえあれば事が足りるので、身軽。卓上には畳で作られたスマホ置きも用意される
木の温もりにあふれた店内。焼き台では紀州備長炭を使っているものの、最新の換気設備を導入しているので、お洒落して焼き鳥を楽しむことができる
空間デザイナーの小坂 竜氏が内装を担当。「作りたて」を提供できるよう、香杉を贅沢に使用したカウンターを主体にした造りに。スタイリッシュで凛とした空間に圧倒される
森さんは、蕎麦打ち名人と名高い高橋邦弘氏の下で修業。その後『箱根暁庵 広尾』を経て、『永田町 黒澤』の立ち上げに参加。名店仕込みの腕と人柄を脇屋さんに見初められ、“橙”の店主に抜擢された
「前菜7種」は蝦夷鮑、河豚の煮凝り、蕎麦味噌など酒肴が集結
“蕎麦前”の定番「出汁巻」も脇屋流。出汁の風味とたまごの甘さに、フカヒレが融合した意外性のある一品
中華の名店『Wakiya』から派生した店である『蕎麦割烹 橙』のコース終盤に登場する「鴨そば」。鯖節と本節の出汁に『Wakiya』のスープを合わせた蕎麦つゆが、風味豊かな二八蕎麦にマッチ。ミディアムレアに仕上げた野鴨の力強い旨みに唸る
ガラス張りの焼き台はカウンター席より上に設定。舞台のようなライブ感も一興。実際に歌舞伎の舞台をモチーフに造ったそう
捌く直前の鰻も見せてくれる!
歌舞伎座タワーから徒歩1分の場所にある『銀座 四代目 高橋屋』。埼玉県杉戸にある創業153年の老舗が銀座に進出。焼き置きは一切せず、注文が入ってから焼き上げる鰻は、熟練の職人だからこその、こだわりの一品
酢をキリッと立たせ、茗荷や紫蘇をアクセントに効かせた「うざく」
漆塗りのお重を開けた瞬間、歓声が上がる〆の「うな重」。卵黄にディップインする新しい食べ方も提案。すべてコース「四代目 懐石」(19,800円)より
店の並びに「歌舞伎座タワー」があり、三原橋交差点を曲がれば、すぐに歌舞伎座