いま、“木場”がイタリアンの聖地だって知ってる?東京のグルメな大人が注目する良店2選

人気店ひしめく門前仲町や清澄白河のお隣で、東京の下町情緒がより色濃く残る街、木場。いま、この地にイタリアンの名店が続々と誕生しているのはご存じだろうか?

神戸から東京進出した人気店や、安うまグルメが集まる“洲崎の奇跡”の新店など、通な大人が集うイタリアンの良店2軒をご紹介!

1.兵庫のイタリアンで1位を獲得した実力店の第二章が幕を開ける
『T.N ristorantino della strada』


2023/5/16 OPEN

席間隔がゆったり取られ、隣席と視線が交差しないのも寛げる理由。奥には個室も


人気グルメサイトで兵庫県1位にランクインし、関西のイタリアン好きの間では知られた存在だった『T.N』。

2023年5月、その名店が木場に移転を果たし、『T.N ristorantino della strada』がオープンした。

代官山の名店『リストランテASO』出身。フレンチの経験もあり、引き出しは豊富


「神戸の店は駅から坂道を7~8分上った、山の麓の閑静な住宅街でした。静かに仕事がしたい派の僕には、木場の静かな環境は理想的な場所でした」と中野 通シェフ。

また、家族との時間を大切にするため、奥様の実家に近い木場を選んだとも。

しっかり仕事を施した美しきひと皿に“レベルの高さ”を思い知る


フレンチの経験もある中野シェフの料理は、素材の旨みを活かしつつ、出汁感にもこだわる“食材の個性を強調したイタリアン”。

神戸時代からの常連も訪れるが、「ちょっとしたご馳走を食べたいときに行く店が欲しかった」と近隣に住む大人たちが歓喜の声を寄せている。


シェフのクリエイションを、存分に満喫できるコースが「Liberta」22,000円。

この日の前菜は、「毛蟹と根セロリ パンナコッタ」。穂しその香りと毛ガニのコンソメジュレが和をも感じさせる一品。


メインは「尾崎牛の炭火焼き」。

低温でギリギリまで火入れし、尾崎牛から抽出した牛脂で素揚げ。炭で炙るという工程を経た肉は、美しいロゼ色を放ち、芳醇な味わいが広がる。

神戸時代からのスペシャリテ「ニョッキ」。他にはないムースのような食感は企業秘密。菊芋とアンチョビソースにたっぷりのトリュフが食欲をそそる


ゆったりとした空間で、日常の中の“非日常”を味わえる店は界隈では希少。

早くも注目を集めている。

■店舗概要
店名:T.N ristorantino della strada
住所:江東区木場5-10-3 1F
TEL:03-5875-9775
営業時間:ランチ 12:00~14:30 ※一斉スタート
     ディナー 18:00~(L.O.19:30)
定休日:月曜、日曜
席数:テーブル12席、個室1(4席)

T.N ristorantino della strada(木場) | デートに使える東京のレストランはグルカレで予約

2.タクシーで訪れる人が絶えない話題の一軒で、極上のパスタに笑顔になる
『コンメディア』


2022/12/3 OPEN

店名はイタリア語で“喜劇”の意味。言葉通り6席のカウンターを舞台に日々ゲストを楽しませる


木場と東陽町の間には、界隈の安うまなグルメが集結し、“洲崎の奇跡”と呼ばれる一角がある。

そんな知る人ぞ知る路地裏エリアに、1年前にひっそりとオープンしたのが『コンメディア』だ。

ホールを担当するのは妻の真衣さん。息の合った夫婦の掛け合いも名物


オーナーシェフの山口大輔さんは、この地を選んだ理由を「何も考えず、家賃が安かったから」と豪快に笑うが、腕に自信があったに違いない。

その証拠に、木場エリア随一の価格帯ながら、瞬く間に予約困難店となったいま、店の前にタクシーが横付けされる光景はおなじみのものになりつつある。

訪れるゲストが感動するのは、極めてシンプルな構成要素ながらも、口の中で幾重にも広がる奥行きある味わい。


“常磐もの”と呼ばれる福島県で水揚げされた平目を使った「カルパッチョ」。


シェフが惚れ込んだ熊本県の「菊池源吾牛」は、畜産家の増永優樹さんが育てたプレミアムな黒毛和牛。

澄んだ脂の旨みがサーロインのイメージを覆す。

ミシュランの目を木場に向けさせた“極上のパスタ”に心酔


特にパスタが評判で、コース内でも存在感を放つ。


「おまかせコース」18,000円、約10品のうち、パスタは実に4品というのも、イタリアン好きにはたまらない。

濃厚な旨みに爽やかなグリーンレモンが駆け抜ける「白子のタリアテッレ」は旬のひと皿。


イカ墨を練り込んだ乾麺にねっとりした白イカを組み合わせた「冷製パスタ」。

冬でも人気が高く、コースの序盤に登場する。

多彩な手打ちパスタを楽しんで


乾麺も手打ちも自在に操り、旬の食材がパスタを相棒に皿の中で躍動。

驚きとともに、確かな記憶としてしっかりと舌に刻まれる。

ワインはフランス産を中心にナチュールまでそろう


フーディの間で「星も近い」とうわさされるのも納得だ。

■店舗概要
店名:コンメディア
住所:江東区東陽1-11-3 桜マンション 1F
TEL:070-8597-2137
営業時間:【月・火・木・金】19:00~
     【土】18:00~
     ※一斉スタート
定休日:水曜、日曜
席数:カウンター6席

コンメディア(木場) | デートに使える東京のレストランはグルカレで予約

▶このほか:大人を高揚させる、コースイタリアンの実力店5選。楽しく贅沢なディナーならここへ!

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