美食の街・広尾を代表する名店3選!食偏差値が高い大人のためのレストラン

東京の中でも、大人に愛されるとっておきの美食が集う街・広尾。

上質な街で育まれた、広尾を代表するレジェンド級のレストラン3軒をご紹介しよう!

1.広尾とともに35年。日常に溶け込む老舗グランメゾン
『レストランひらまつ 広尾』

前身となる『ひらまつ亭』が1982年に西麻布で開業。その6年後、広尾へ移転し『レストランひらまつ 広尾』に改名。趣ある外観に歴史を感じる


駅から徒歩2分の場所に、突如現れるグランメゾン『レストランひらまつ 広尾』

他の街にはないこの景色が違和感なくなじむのは、広尾という街の品性と住人の食偏差値が高いがゆえ。

また、創業時から愛されるスペシャリテを筆頭に、食材の旨みを極限まで引き出した料理は、舌筆につくし難い。


28,000円コースから「金目鯛のタルタル」。

ジャクソンフルーツやフェンネルのムースを合わせた、さわやかな余韻のひと皿。


薄切りにした仔羊でトリュフと小玉葱のコンフィを巻きいただく「仔羊のラメル」は、60,000円コースから。

メインダイニング


そして、店を語る上で外せないのが、ゲストを家族のように温かく迎えるおもてなしだ。

「大切なお祝いの日に年に数度、決まった季節に訪問してくださるお客様が“ひらまつ”には多くいらっしゃいます。

そんな常連のお客様が予約してくださる季節になると、『そろそろ、あの方に会えるね』と、会える日を想像して嬉しくなる。お正月に親戚に会うのが楽しみな感覚に似ています」と、サービス担当の若林友善さんは笑う。

ゲストの感性を刺激する、名画という仕掛け


美術館に飾ってあるような名画が、自然に飾られているのも“ひらまつ”の凄み。オーナーシェフの平松博利氏自ら、時期や気分に合わせてアートを掛け替える。

そんな平松氏の最も思い入れのある作品が、1階のエントランスを彩るロートレックの絵画。この一枚だけは昔から変わらず同じ場所で、訪れるゲストを迎える。

店に行けば「本物」に出合えるところも、本物を知る住人が多い広尾で愛される理由だ。



洗練された空間の中、行き届いたサービスとともに美食をいただく。

至る所に満ちた一流の上質さが、“ひらまつ”で過ごす時間をかけがえのないものにする。

■店舗概要
店名:レストランひらまつ 広尾
住所:港区南麻布5-15-13
TEL:03-3444-3967
営業時間:ランチ 11:30~(L.O.13:00)
     ディナー 18:00~(L.O.20:00)
定休日:月曜
席数:テーブル32席、個室3(8席、8席、14席)

レストランひらまつ 広尾(広尾) | デートに使える東京のレストランはグルカレで予約

2.海外慣れした広尾の大人をも唸らせる、本場を極めるイタリアン
『LA BISBOCCIA』

店の顔になっている入り口の植栽は、現料理長の井上さんが植えたものが成長し今の姿に


緑溢れるアーチをくぐり廊下を抜けると、眼前に120席の広さを誇る圧倒的な空間が現れる。

トスカーナのレンガや黄色いクロスが印象的な店内


イタリアのトスカーナのカンティーナ(ワイン貯蔵庫)をイメージして造られた店内には、イタリア人スタッフたちの「ボナセーラ!」の声が飛び交い、陽気なムードに現地のレストランを訪れたような錯覚に陥る。

1993年にオープンした『LA BISBOCCIA』は、東京のイタリアンレストランを牽引してきたレジェンド的な店だ。


大箱の賑やかな店内や、骨ごと炭火で焼き上げるビステッカや巨大なパルミジャーノの上で混ぜ合わせるリゾットも、すべてがダイナミック。


同店の代名詞でもある「ビステッカフィオレンティーナ」(100g 3,200円)は、炭火で火入れし、強火で表面をカリッと香ばしく仕上げる。


「白トリュフのリゾット卵黄のせ」8,800円(写真は半人前。値段は毎週変動)。

リゾットに使用する生ハムは、バターで炒めてから熟成させて旨みをより凝縮。「白トリュフ多めに」といったリクエストも可能だ。

リクエストに応える懐の広さが名店の証


「自家製オレキエッテのMr.ダーネンバーグ風」は、常連客のリクエストから誕生し、その客の名を冠したメニュー。

「イタリアンの枠の中であり、材料があればなんでも作ります」というサービス精神も凄い。

また1993年の創業時に、至近の慶應義塾幼稚舎に通っていた子どもが大人になり、同じ幼稚舎に通わせる子どもとともに訪れるなど、数世代に渡って訪れる客も多い。

ご近所との連綿とした繋がりが、この店を作っている。



高級店だが気取らない雰囲気で、気の置けない仲間や家族と料理をシェアしながらワイワイ楽しむ客の笑顔が、あちらこちらのテーブルに咲く。

常連客の中には、ステッキ片手にボールハットと蝶ネクタイで訪れる老紳士もいるなど、この店を愛する人たちにとって、『LA BISBOCCIA』は、お洒落して出掛けたくなる特別な場所なのだ。

そんな“特別”を求める常連客で、今夜も店は賑わう。

■店舗概要
店名:LA BISBOCCIA
住所:渋谷区恵比寿2-36-13 広尾MTRビル 1F
TEL:03-3449-1470
営業時間:【月~土】17:30~(L.O.21:30)
     【祝】17:30~(L.O.20:00)
定休日:日曜
席数:テーブル120席

LA BISBOCCIA(広尾) | デートに使える東京のレストランはグルカレで予約

3.“予約困難店”の概念を広め、広尾のレストラン史に転換点をもたらした
『薫 HIROO』

写真に収めたくなる、ふたつの店名が並ぶ看板。現在『長谷川稔』は不定期営業。その建物を間借りする形で『薫 HIROO』は営業


2018年に創業し、革新的なイノベーティブ料理で、広尾のみならず全国の美食家を虜にした『長谷川稔』。シェフ自身の名を冠した店は、3年先まで予約が取れない超予約困難店に。

その長谷川イズムを継ぐのが、同じ店舗にオープンした『薫 HIROO』だ。

料理長に抜擢されたのは、『長谷川稔』でスーシェフを務めていた次広哲司さん。「これまで学んできた料理をすべて忘れた」というほど、長谷川さんの料理哲学は衝撃的だったと話す。

“食材の命を断つ瞬間から料理が始まる”を信念に、切り方、保存法、火入れなど、素材の活かし方に真摯に向き合い手間を惜しまない。

「蝦夷鹿と白海老」。富山湾の白海老はフリットしたものと、昆布締めしてねっとり食感に仕立てたむき身を合わせ、それを低温調理後に藁焼きした蝦夷鹿と味わう。フィンガーライムのさわやかさと食感も楽しい。コース(33,000円)の一例


その上で、「蝦夷鹿と白海老」といった独創性高いアウトプットで、食べ手を驚かせてくれる。

起伏に富んだコースは、パスタやデザートまですべてがスペシャリテ級と評判。

美食家の多い広尾の住人も舌を巻くコース構成


複雑味がありながらも、華やかな『長谷川稔』の料理は、インスタ映えという言葉を広尾にもたらした。このイズムを引き継ぐ『薫 HIROO』の料理もまた、個性的。

次広シェフは食べ疲れないコース構成のために、アミノ酸やグルタミン酸などの旨み成分を食材ごとに分析し、頭の中でグラフ化しコースの順番を決める。

「脳が美味しいと感じるメニューを油分や糖分の抑揚をつけながら構成しています」


ペアリングコースは20,000円~。希望によって杯数の調整は可能。

1階にある個室は、調理するシェフの姿がのぞめる特等席


『長谷川稔』らしさを受け継ぎながら、次広シェフのエッセンスを加えさらに進化した同店。

早くも半年先まで空席のない予約困難店となっている。

■店舗概要
店名:薫 HIROO
住所:港区南麻布4-5-66
TEL:03-6721-6980
営業時間:12:00~/17:30~/20:30~(すべて一斉スタートの完全予約制)
定休日:日曜、月曜
席数:カウンター4席、テーブル4席

薫 HIROO(広尾) | デートに使える東京のレストランはグルカレで予約

▶このほか:恵比寿で“仕事のサシ飲み”にぴったりの店5選!美食と美酒に会話が弾み、関係が深まる

2023年12月号の『東京カレンダー』は、ときめきの「恵比寿」を大特集。東京随一のお洒落タウンで、真の大人が無条件にときめく店を徹底取材。

恵比寿を愛する皆さんはもちろん、「もう卒業」と思っていた手練れの大人方も、まだまだ知らない恵比寿が盛りだくさん。この街を使いこなせてこそ、東京はもっと楽しくなる!

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