恵比寿駅から徒歩10分のところにある、隠れ家感漂うバー『刻々』。
この店を営むのは、お隣にある鮨の名店『鮨 心白』の店主・石田大樹さん。
上質なお酒と充実したつまみ、お店の雰囲気の良さは言わずもがな。大人を高揚させる、注目の一軒だ。
住宅街の隠れ家は、夜と朝とでまったく違う顔を見せている
食事を終えて店を出たところで「もう一軒、行こうか」といういい感じの流れになったとき。選びたいのは、きっとこんなバーだ。
知る人ぞ知る、な、秘めやかなロケーション。
エントランスからは中の様子が窺い知れないアプローチ
店内は至って上品な雰囲気。
選びぬかれたアルコールがそろい、ちょっとつまみたい、という気分にも応えてくれる上質な酒肴もある。実に、非の打ち所のない一軒だ。
バックバーで存在感を放つたんすは、明治時代に作られた古美術品。
総漆・総金で仕上げられており、現代の技術では到底作ることのできない希少なものだ。
そんなバーを営むオーナーが『鮨 心白』の石田大樹さん、と聞けばさもありなんと感じるはず。
圧倒的な日本酒の品ぞろえと、それらに合わせて次々に供されるつまみの多彩さで知られる店だから。
ここ『刻々』は、日本で育まれた酒や食材を深く愛する石田さんの気持ちが結実した空間だ。
日本酒や焼酎のみならず、ワインやスピリッツもすべて日本の造り手のもののみを扱う。
日本酒だけでも400〜500本のコレクションがあり、地下の倉庫には出番を待つボトルがひしめいているという。
店があるのは『鮨 心白』と同じ、住宅街に溶け込んだ建物の1階。左の扉が『鮨 心白』の、そして右側が『刻々』への入口となる。
『刻々』のカウンターに立つのは、石田さんが信頼するバーテンダーの奈良 誠さんだ。もともとは『鮨 心白』のお客だったが、石田さんと意気投合。新たな試みに参画することとなった。
この10月からは、日本ワイン専門のソムリエも加わり、盤石の布陣に。
ドリンク1杯からでももちろんOKだし、19時〜22時30分の時間帯はつまみ6品とそれに合うドリンクのペアリングコースも用意されている。
さらにはこの店、金曜と土曜には朝食の営業も。石田さんが吟味した食材の数々で構成されるコースは、とびっきりの贅沢な体験だ。
「次は、ここで朝ごはんを一緒にどう?」という誘い文句も、胸に忍ばせつつ訪れたい。
■店舗概要
店名:刻々
住所:渋谷区恵比寿4-22-4
TEL:070-9190-7788
営業時間:【月~木】17:00~(最終入店 23:00)
【金・土】17:00~(最終入店 26:00)
定休日:日曜、月曜不定休
席数:カウンター10席
※チャージ 550円(コース利用者はなし)
※ペアリングコース(11,000円)は要予約
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