麻布十番に誕生した、高級感あふれる和食店4選!大人デートを盛り上げる名店ぞろい

大人を満たす飲食店が多く点在する街、麻布十番。

今回は、そんな十番に誕生した、「新たな和食の名店」をご紹介。

“夏ふぐ”や“次世代すっぽん”など…デートも盛り上がる新店4軒がこちら!



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1.残暑が厳しい今こそ、“夏ふぐ”という大人の提案を
『麻布 ふぐ武』


2023/4/1 OPEN

麻布十番商店街から1本入った通りにある『麻布 ふぐ武』は、鮨店を思わせる洗練された佇まいだ。引き戸の先には上質な時間が流れていると期待させる


ふぐといえば冬のご馳走というイメージがあるが、1966年に大塚で創業し、翌年、大女将が生まれ育った麻布十番に移転した「ふぐ武」では、九州を中心に全国から選りすぐったふぐを、通年を通して提供する。

今年の春、姉妹店の『居酒屋 ふぐ武』の跡地に本店が移転し、新たなファン層を拡大中だ。

白木の美しいカウンター。椅子は日本を代表する着物デザイナー、JOTARO SAITOによるモダンなデザインが印象的


初代・梅原 武さんの意志を継いだ三代目板長による夜のコースは6種を用意。

焼きふぐや職人が握る鮨のコースもあるが、おつまみ2品に始まり、ハーフサイズのふぐ刺し、居酒屋時代に人気があった餃子、ふぐ唐揚げ、雑炊などを盛りこんだ「ふぐ武コース」が、夏のイチオシだ。

「ふぐ武唐揚げ」(13,200円のふぐ武コースの一例)。頭、中骨、アゴとそれぞれ食感や脂ノリの異なる3部位。にんにくや生姜が香り、病みつきになる味わい


冬場に比べて身が厚く、もっちりした食感が持ち味のふぐ刺しは、よく冷えたシャンパンとの相性も抜群ゆえ、ぜひ“ふぐシャン”の贅沢なマリアージュを。

美しく盛りつけたふぐ刺しに熟練の職人の技が光る。この日は長崎の養殖ふぐ。味は清冽、むっちりした歯ざわりの夏ふぐには自家製ポン酢をつけていただく。単品は時価


清々しい空気が流れる粋な空間でふぐを堪能すれば、幸福度がひたすら高まる。

■店舗概要
店名:麻布 ふぐ武
住所:港区麻布十番3-4-6 阪妻ビル 1F
TEL:03-3452-7009
営業時間:ランチ 12:00~(L.O.14:00)
     ディナー 17:00~(L.O.21:00)
定休日:水曜
席数:カウンター7席、個室1(2~4名)

麻布 ふぐ武(麻布十番) | デートに使える東京のレストランはグルカレで予約

2.若き成功者たちが嗜む“次世代すっぽん”の新しさ!
『志龍』


2023/5/3 OPEN

店内はL字型のカウンター席のみ。厨房では、『うち山』や『銀座 朱雀』で研鑽を積んだ新田さんが、てきぱきと切り盛りする


「すっぽんの可能性に挑戦してみたいんです」

グツグツと沸るすっぽんの鍋を前にして真摯に語るのは、30歳の若き店主・新田龍生さん。

その言葉どおり、今年5月にオープンしたばかりのこの店は、すっぽんが看板料理。

コースを彩る皿の数々は、すっぽんの山椒焼きや茶碗蒸し、竜田揚げなどのすっぽん尽くしだ。


「すっぽんの山椒焼き」。腕と肩の部位を、ややしっかり目に焼いている。


「すっぽんの茶碗蒸し」。こちらは股関節入り。

「すっぽんの竜田揚げ」。洋風な味わいゆえに、ブルゴーニュの赤と合わせたい


だが、茶碗蒸しには黒トリュフを、竜田揚げにはパルミジャーノチーズを削りかけるなど、新感覚のアレンジが意表をつく。それも「ワインに合うすっぽん料理を」とのオーナーソムリエの意向ゆえ。

また、定番の鍋もここでは“白湯仕立て”なのが新しい。

「白湯仕立てのすっぽん鍋」。写真は2人前。すっぽんのエンペラ、後足、肩と腕の部分が具として入っている。すべて「すっぽんコース」(25,000円)より


3〜4時間強火にかけてとるスープは、濃密にして滋味豊か。

聞けば、この鍋1人分にすっぽんを丸ごと2匹使っているそうで、いずれも質の高さで知られる「服部中村養鼈場」からサイズ指定で調達したもの。肉質は柔らかく、ひと口味わえば至福。

若い世代にとって、すっぽんが高級料理の人気上位を占める日も遠くないかもしれない。

■店舗概要
店名:志龍
住所:港区麻布十番3-3-4 サンピア麻布十番 6F
TEL:03-6809-5516
営業時間:ランチ 11:30~15:00
     ディナー 18:00~23:00
定休日:日曜
席数:カウンター7席

志龍(麻布十番) | デートに使える東京のレストランはグルカレで予約

3.目指さなければ辿り着けない、和の佇まいに高揚感を煽られる
『宮わき』


2022/9/1 OPEN

「東京都済生会中央病院」の目の前という立地もあり、夜になれば辺りは暗闇に。そんな周囲に溶け込む凛とした和の外観が異彩を放つ


今、食通に「十番の和食といえば?」と尋ねると、まず名前が挙がるのがこちら。

昨年、荒木町からこの地に移転してきた『宮わき』だ。


温かみのある料理屋さんをイメージした店内は、カウンターとテーブル席を用意。

70種もの和食がアラカルトでズラリ。前菜から〆の一品までが書き連ねられたメニューは、すべて日替わり。初回のみコース(17,000円)でのオーダーが必要


ハイレベルな和食をアラカルトで楽しめるということで、話題を呼んでいる。

店主の宮脇健太さんは、70種類にも及ぶメニューについて、「自分の理想の店を考えたら、こうなった」と笑う。

理想とは、“たくさん食べて、たくさん飲む”を指す。つまりそれが、ここでの正しき過ごし方だ。

その日の気分で、相手との距離で、料理を選べる豊かさがある


前菜から、出汁の味が胃に染み渡る「山科ナス 翡翠煮」1,800円、「万願寺とうがらし焼き浸し」1,200円。

店の名物「自家製山椒タルタル」(800円)は、箸休め的に常時キープしておくのが、常連さんのスタイル。


「天然うなぎ」(5,800円)も店の名物のひとつ。塩、タレ、白焼きとお好みでオーダー可能。

強めの炭火でパリッと焼き上げた、皮と身のコントラストが素晴らしい。産地は日によって変わる。


毎朝、自ら豊洲市場で仕入れるという魚介類。

信頼を寄せる「やま幸」のまぐろや、アオリイカなどが入る「お造り盛り合わせ」1人前 4,000円~(写真は2人前)。


ブランド牛のミスジを軽やかに揚げた「但馬玄ビフカツ」4,000円。ロゼ色の断面が美しい。

鰹と昆布の出汁と甘鯛の甘みが溶け合う「甘鯛の炊き込みご飯」3,500円。ブシャールのムルソーと相性抜群


料理はいずれも出汁にこだわった和を貫き、ポーションも絶妙。食べた側から、〝あれも、これも〞と欲望が湧き出るのを止められはしないだろう。

「ただ、初回だけはうちを知ってもらう意味でもコースをお願いしています」と宮脇さん。まずは自己紹介、ということか。

行きつけにすれば、どんな相手との会合にも使える、頼もしい一軒になること請け合い。十番の大人には、こんな自由で肩肘張らないお店がよく似合う。

■店舗概要
店名:宮わき
住所:港区三田1-3-28
TEL:03-5379-6545
営業時間:ランチ 11:30~13:30
     ディナー 17:30~23:30
定休日:日曜
席数:カウンター8席、テーブル8席、個室1(6名)

宮わき(赤羽橋) | デートに使える東京のレストランはグルカレで予約

4.東京タワーを望む密やかな路地で、1万6,500円の和食に出合う奇跡
『せん心』


2022/7/1 OPEN

麻布十番と赤羽橋の中間に位置する。夜になると周囲にはお店も少ないため、より静かな雰囲気に。上に目をやると東京タワーが光る


麻布十番のはずれ、庶民的な商店街にさりげなく佇む日本料理店『せん心』。

脇目を振らずひとつのことに心を注ぐ――。そんな意味を持つ“一意専心”という言葉がその名の由来とか。

カウンター8席のほか、奥には個室も用意。40種類をそろえる日本酒(1合 1,300円~)はもちろん、お茶やジュースなどのノンアルも充実


「お客様に喜んで頂けるよう心を尽くして料理を作る。そんな思いを込めました」と語るご主人の對馬達也さんは、『銀座うち山』で5年間修業後、東銀座『馳創吼龍(ちそうこうりゅう)』の立ち上げにも尽力した経験の持ち主だ。

が、ここではコース1万6,500円からという価格設定で奮闘。コースが高騰する昨今の和食界にあって願ってもない一軒と言える。

それは、うにやキャビアといった高級食材にシフトすることなく、野菜をはじめとする旬の食材をふんだんに取り入れたコースを構成する對馬さんの姿勢ゆえ。

手間を惜しまず、出汁にしても2種を使いわけるこだわり。この時期であれば鱧のお鍋も登場し、華やかさも。


「鱧と九条ネギの鍋」。

ベースの出汁は利尻昆布とめじ節、鰹本節でとった出汁に真昆布と鰹の厚削りでとった出汁を合わせ、焼いた鱧の骨を加えたもの。

鱧はその日の良い物を扱うため産地は日によって変わるが、写真は天草産。


「夏野菜の冷やし鉢」。

南瓜や冬瓜、石川芋など旬の野菜を別々に仕立て、盛り合わせた一品。上にカニみそで和えたカニを乗せている。


甘味の後に出す自家製「黒ごまの蒸し羊羹」。濃厚な味わい。

お椀代わりに提供される「鮎の揚げ出し」。郡上の鮎を葛粉で揚げ、賀茂茄子や万願寺唐辛子などの夏野菜と共に美しく仕上げている。すべて16,500円~のコースより


和食初めにも相応しい気軽さだけに、押さえておきたい一軒だ。

■店舗概要
店名:せん心
住所:港区東麻布1-17-15 ザ・パーク麻布レジデンス 1F
TEL:03-6230-9566
営業時間:ランチ 12:00~14:00
     ディナー 18:00~(L.O.20:00)
定休日:日曜、祝日
席数:カウンター8席、個室1(2~6名)

せん心(赤羽橋) | デートに使える東京のレストランはグルカレで予約

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