超訳YouTube~大人の教養講座~ Vol.7

後悔しない『インターナショナルスクール』の選び方。学校によってこんなにも違う!

インターナショナルの学費は、なぜ高い?


インターに通わせたくても、学費が高いことがネックとなる人も多いだろう。

学校や地域によっても違うが、平均して年間200万くらいで、私立小学校の学費の約2倍だ。


学費が高い要因は、主に2つある。

1つ目は、カリキュラムが自由に選べるという点だ。それはメリットとなる反面、学校独自でカリキュラムを開発し採用するので、教科書や施設などは自分たちで用意する必要があり、その分学費は高くなる

2つ目は、文部科学省に認められた学校ではないので、公的な補助が少ない分、学費が高くなるというのが要因。国は、教育プログラムに口を出さないかわりに補助金もほとんど出さないということだ。

ただ、最近は国や地方自治体もインターナショナルスクールに積極的に補助金を出し始めている。

教育熱心な外国人や家族を受け入れることにより、経済を活性化させるメリットもあるからだ。

例えば、『幕張インターナショナルスクール』『インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢』『ぐんま交際アカデミー』『沖縄アミークス インターナショナルスクール』などは、インターナショナルスクールだが一条校の位置づけだ。

このように、一条校としての位置づけの新設のインターナショナルスクールも増えてきた。

一条校のインターナショナルスクールは、特区などを活用し、地方自治体から私学助成金を受けているため年間250万円前後の老舗インターナショナルスクールより学費が安くなっている。

とはいっても、一条校のインターの学費は、年間100万円以上と他の私立の学校と比べて高い場合が多い。

都内にあるインターナショナルスクールの特徴


都内にあるインターの中でいくつかピックアップして、特徴ごとにカテゴライズしてみた(インターナショナルスクールch.独自で調べたもののため、詳細は各校のHP等でご確認ください)。

*動画をもとに、東カレ編集部で調査し作成したものとなります(2023年8月時点)


黄色マーカーは、国際バカロレアの認定校だ。その学校のすべての学年において認定されているわけではないが、小学校、中学校、高校のいずれかで認定があれば印がついている。

まず始めに、老舗のインターを見ていく。

老舗校は、外国人駐在員の子弟のための教育機関として、外国人コミュニティーが中心となり創立されたインターで、かつ日本インターナショナルスクール協議会(JICS)加盟校を示す。(JICS、HPより)

これらの学校は、①駐在する外国人を対象に設立され、②外国人コミュニティーが理事会に入り運営している、③有名海外大学への進学率が高い、といわれている。

これらのインターの多くは、歴史的に旧米軍基地に付属したアメリカンスクールを母体としているため、中高生になるとスポーツチームやパフォーマンス活動が活発になり、いくつかの老舗インターとの合同の合宿や大会が開催されている。

ただ、これらのインターは、外国人駐在員のために創立された経緯があり、両親共に日本人または、両親が英語を話せない場合は、入学の倍率が上がったりするといわれている。

というのも、日本人は、国公私立と通える学校が数多くあるが、日本に住む駐在員にとって、英語で学べるスクールがあることは、重要な転勤要件となる。

そのため、外国人のためにギリギリまで席を確保する必要があるからだ。

老舗校のなかで、男女別学なのは、男子校の『セント・メリーズ・インターナショナル・スクール』、女子校の『清泉インターナショナルスクール』と『聖心インターナショナルスクール』だ。


次に、イギリス系のインターナショナルスクールについて見ていく。

老舗校の中でイギリス系の教育を取り入れているのが、『ブリティッシュスクール・イン 東京』で、麻布台ヒルズに新キャンパスを新設したことでも有名だ。

その他、イギリス系の教育を取り入れているのが、三鷹市にある『ムサシインターナショナルスクール』、板橋区にある『キャメロットインターナショナルスクール』、そして千代田区にある『フェニックスハウスインターナショナルスクール』だ。

イギリスの教育方針の特徴としては、①学年を横断した縦割り班活動に力を入れている、②国語力・表現力の強化、③芸術面の取り組みに積極的、などがあげられる。

カナダの教育プログラムを取り入れているのが、『カナディアン・インターナショナルスクール』。

カナダは、世界から移民を受け入れる多民族国家のため、多様性理解を土台としているが、アメリカ式の教育を採用している学校が多く、アメリカの大学とのつながりが強い傾向にある。

日本人が入りやすい学校は、比較的新しい学校が多い傾向にある。新設校は、最近人気のSTEM(科学、技術、工学、数学の教育分野の総称)教育などを取り入れるなど、新しい角度から授業を構成しているのが魅力的だ。

『ケイ・インターナショナルスクール』は、日本人の入学は可能だが、国際バカロレアの平均スコアが高く、かなり高い学力が求められる。そのため、国籍に関係なく入るのが難しい学校の1つ。

インターナショナルスクール以外でも、日本の一条校でありながら高いレベルの英語力を前提に授業が行われている学校もいくつかある。

『渋谷教育学園渋谷/幕張』、『東京都立国際高等学校』、『東京学芸大学附属国際』、『広尾学園』、『玉川学園』などだ。

これらの学校は中学受験の際に、英語のテストや英語での面接が行われることもある。国際バカロレアの認定校も多く、独自性を持ちながらもバランスの取れたカリキュラムで授業が成り立っている。

インターナショナルスクールといっても、このように学校ごとに様々な特徴がある。

インターを検討している方は、家庭の教育方針や将来の進路などからどの学校にするか選択するとよいだろう。


▶NEXT:10月9日 月曜更新予定
最近、よく聞くけど『国際バカロレア』って何?

▶前回:築40年のマンション、内装は綺麗だけど耐震性は大丈夫?購入前のチェックポイント

▶他にも:【インター教育のリスク】我が子を通わせて4年目に、母親が感じたヤバさ

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