
部下の「ほうれんそう」を待ってませんか?時代遅れの上司にならないためのコミュニケーション術
2. ルール1:「大きな言葉」を「小さな言葉」に、「抽象」を「具体」に
職場で、ついこんなふうに声をかけていませんか。
・ちゃんと準備しておいて
・徹底的にやって
・早めにお願いします
・スピード感を持って
・業績を上げて
・自信を持って
・自分から動け
・責任感を持って
これらの言葉はどれも抽象的で、相手の頭の中にビジュアルなイメージがまったく浮かびません。
このように、言葉の指す範囲が広すぎて、実際に何を指すのかわらない「抽象的」もしくは「精神論的」な言葉は、その範囲を狭くして、具体的な言葉や方法を示すほうが、よっぽど伝わります。
次のように言葉を「小さく」「狭く」「具体化」すると、より相手にイメージが伝わりやすく行動してもらいやすくなります。
・ちゃんと準備しておいて
➠明日のプレゼン、お客様からの5つの条件がクリアできているか、もう一度、丁寧に確認してもらえる?
・徹底的にやって
➠1カ月の調査票のデータを、一から見直してくれる?
・早めにお願いします
➠明日の正午までにお願いします
・スピード感を持って
➠1ステージを1日で終わるくらいのスピード感で
・業績を上げて
➠10%アップが今月の目標です。10本ならあと1本増やすということです
・自信を持って
➠自信のある「ふり」、たとえば、肩を広げて、鳥居のように立つ。そんなことから始めてみよう
・自分から動け
➠顧客リストづくりから始めてみようか
・責任感を持って
➠◯◯さんだからこそ、この大切なプロジェクトを任せたい
範囲を絞り込んで、言葉を映像化する
言葉は絞り込むほど、ビビッドに痛烈に相手の記憶に映像を残します。
野菜➠三浦半島でとれたキャベツ
山➠雪をかぶった真冬の富士山
アイスクリーム➠新幹線で350円で売っている抹茶アイス
動物➠和歌山のアドベンチャーワールドのパンダ
どうでしょうか。「抽象的な言葉」を「具体的な言葉」に絞った途端に、絵が浮かぶようになりませんか。
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