私の名品テラピー Vol.2

「あの人に会いに行きたい、と思って…」ルイ・ヴィトンのサンダルがくれた一歩踏み出す勇気とは?

名品には数々の効力がある。

身に着けることで日々のモチベーションアップにつながったり、自分に自信をくれたり――。

まさに、大人たちのお守り的存在だ。

本連載では人々から愛され、流行に左右されることない一生モノの“ファッション名品”にフォーカス。

今回登場するのは、金融コンサルタントの平井希京さん。彼女が紹介してくれるアイテムとは?


▶前回:TBS入社1年目で購入したブライトリングの腕時計。今は起業家仲間との会話でも…

今回お話を聞いたのは、平井希京さん


1990年生まれ、横浜市出身の33歳。都内の私立大学を卒業後、高校教師を経て金融機関でFPとして活躍。

現在は、社会人・学生向けの金融教育セミナーを開催するなどフリーの金融コンサルタントをしている。そのかたわら週2回、高校で非常勤講師としても勤務する。

よく行くエリアは渋谷、銀座。趣味はサウナとフラワーアレンジメント。2019年「ビューティージャパン東京大会」でグランプリを獲得した経歴を持つ。


ヒールのラインが美しい、日本限定発売のシューズ


今回、平井さんが名品アイテムとして紹介してくれるのは、ルイ・ヴィトンの「シルエット・ライン サンダル」。ブリーチ加工したブラックのモノグラム・デニムが特徴的な、リラクシーの中に洗練さを感じさせる一足である。

よくよく見ると、ヒールの形にポイントが。ラインそのものがメゾンのモチーフであるモノグラム・フラワー型になっているのだ!

ゴールドカラーのバックルと8cmのヒールが、足元を華奢に見せる

ずっと悩んでいたけれど…直感が自分を動かした


実は、購入に至るまで数年間の“迷いの時間”があったという。

「デザインが好みですごく気になっていたんですけど、当時これを履いて出かける場所がパッと思い当たらなくて。買ったあとにただ家に飾ってあるのも嫌だなあと思っていたんです」

決して宝の持ち腐れにはしたくない。そう考え、買う理由を探していた。

そんなとき――彼女に転機が訪れる。

「この人ともっと近づきたい!と思うような、素敵な出会いがあったんです」

聞くと、彼女の今のメンターとの出会いだったという。これが後々の購入の決断につながる。

「きっかけはその方がオーナーを務めるオンラインサロンでした。彼のIQとEQの高さに惚れ惚れしたというか。私の人生が大きく変わっていく気がしました」

メンターについて「雇用関係にはないけれど、仕事のこと含めて自分の生き方を考えさせてくれる師匠みたいな存在かな」と、平井さん


それまでの約10年間は、別の方に師事していた。しかし、新たなメンターとの出会いから“変化の波”を感じ、慣れ親しんだ場所を卒業し、自分の居場所を変えていく決心をする。

「最初、メンターの方とはオンラインでやり取りしていたんです。でも…、いつもどおり高校へ指導に行った帰りの乗換駅で『あの靴を履いて直接会いに行こう』と思ったんですよ。そして本当に直感で、『買うなら今日だ!』と思って」

このふとした瞬間が、購入を迷っていた平井さんの背中を押した。

そして後日、決意したとおりにルイ・ヴィトンを履いて遠方に住むメンターに会いに行くことになったのだ。

勤務先の学校からの帰り道、ルイ・ヴィトン西武池袋店で約17万円で購入


初めて自分自身に投資したもの


これまで平井さんは、物ではなく教養をはじめとする無形物にお金を投資してきた。それは知識が必要とされる職に就き、常に内面のアップデートを求められてきたからだ。

「社会人として働いてそれなりに収入もあったので、決して買えない金額ではない。でも、あえてブランド物に投資するという発想が今までなかったので…。自分で自分のためにお金を使った、ある意味、記念の品です」

それでも今となれば「人生の分岐点を思い出させてくれるもの」となるのだから、想いを形に残すことの意義を考えさせられる。

デニム素材のため、ハイブランドでありながらもカジュアルに履きこなすことができるのだとか。

「お洒落に決めたいけれど、堅くなりすぎたくないパーティーやレストラン、旅行先でも大活躍です」と教えてくれた。




取材中、「自分が選択した道を自分で正解にしたい」とも漏らしていた平井さん。

新しい環境に移るというのは、誰にとっても勇気がいること。その決断が正しかったか間違っていたか…。たとえ悩んだとしても、未来を切り開くのは自分であるという強い信念を感じた。

「素敵な靴は、あなたを素敵な場所へと連れて行ってくれる」といわれるが、平井さんのエピソードを聞くと妙にしっくりくる。さらに彼女のすごいところは、その新しい出会いをしっかりと自分の成長につなげていることだろう。

直感を信じて一歩踏み出すことの勇気を、この靴が彼女に与えてくれたのだった。


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写真/品田健人

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