“下北沢”きっての名酒場といえばここ!32年も愛され続ける、その理由とは?

きっと「下北沢」で「名酒場」といえば、まずこの店の名前があがるだろう。

ゆるやかに下る南口商店街を進み、『餃子の王将』『下北沢ロフト』を超えた代沢三差路の手前にある、『都夏 下北沢 本店』だ。

いつ訪れても賑わいに満ち、著名人も足を運ぶというこの店が、下北沢で愛され続ける理由とは?

下北の人々を支えてきた酒場が、32年愛され続ける理由に迫る!

店頭につり下げられた黄色の提灯が目印。夏はオープンエアとなり、備長炭で焼かれた串の香ばしい香りが外に漏れ出し、そそられる。この日は週末。外の席で暑気払いの乾杯を楽しむ人の姿も


『都夏 下北沢 本店』がオープンした1991年当時の下北沢は、まだどこか下町っぽさが漂い、隣は文房具店だったという。

でも当時から現在に至るまで、「活気と居心地の良さ。それと、野菜をはじめ、素材をシンプルに生かすというコンセプトは、ずっと変わらずに受け継がれています」とは、四代目料理長を務める安本修也さんだ。

【理由1】どんなシーンにも対応するお店の懐の深さがある


オープン当初は現在の半分ほどの席数だったが、隣の文房具店の閉店を機に拡張。

1階はテーブル席を中心にカウンター席を含め約70席。2階はグループや家族連れ利用がメインの座敷席で、実家のようにくつろぐ人が多数。

地元のひとり客から“下北デート”のカップル、宴会まで、客層も利用用途も幅広い。

【理由2】長年愛されてきた名物メニューがある


「あら煮」(390円)といいつつ、身は驚くほどたっぷり。

酒のつまみに、チビチビと食べ続けたくなる。


一番人気の「レンコンの海老すり身はさみ揚げ」(960円)は、エビの風味が抜群。

大葉が程よいアクセントになっている。塩とレモンでさっぱりいただきたい。


惜しみなく盛られた魚介が嬉しい「刺身という名のサラダ」960円。

酒はひと通りそろうが、常連客から絶大な人気を誇るのがオリジナルラベルの純米大吟醸酒「都夏」4合瓶 3,800円


定番メニューの他に、仕入れで変わる日替わりメニューには、旬の魚や野菜が並ぶ。

豊富な日替わりメニューで飽きない


いずれの皿もポーションはしっかりあって食べ応えも十分。

【理由3】友達の家を訪れたような温かな接客が心地よい

“何が何でもお客様第一”が店の信条。1年で最も忙しいのが大晦日と正月という話からも、ここを“ホーム”とする人の多さがわかる。左からバイトのゆきさん、料理長の安本さん、スタッフの島田さん


口開けは平日16時半、土日祝は15時スタートと早く、365日無休の営業スタイルで“いつでも誰でもウェルカム”。

このご時世でも、飲んで食べて5,000円で満足できるのも、“下北”らしくて嬉しくなる。

■店舗概要
店名:都夏 下北沢 本店
住所:世田谷区代沢5-29-16
TEL:050-3184-1930
営業時間:【月~金】16:30~(L.O.22:30)
     【土】15:00~(L.O.22:30)
     【日・祝】15:00~(L.O.22:00)
定休日:無休
席数:カウンター24席、テーブル44席、座敷58席

都夏 下北沢 本店(下北沢) | デートに使える東京のレストランはグルカレで予約

▶このほか:四谷を代表するフレンチといえばここ!愛情こもった本格派の美味がある名店

今月の『東京カレンダー』は「下北沢という刺激」特集。初めて特集する「下北沢」で大人が楽しめる店だけを厳選してピックアップ。

普段行き慣れないエリアを攻略してこそ、東京の大人だと改めて実感した。「下北沢」は若者だけに遊ばせておくのはもったいない!

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