2023.08.08
オトナの5分読書 Vol.33. お金を守るためにはどうしたらいい?
①孤独な人は、ピンチ!良好な食生活や人間関係が大事なワケ!
人間の体は、副腎髄質などから分泌される「ノルアドレナリン」や「アドレナリン」によって緊張状態がもたらされる。
この交感神経を刺激する働きにより、心拍や血圧や血糖値が上昇し、場合によって、あがり症や過緊張などの状態を引き起こすこともある。
そんな症状を適度に抑えてくれるのが、神経伝達物質「セロトニン」だ。
セロトニンには精神状態を安定させる働きがあり、その約90%が小腸粘膜に存在する。そのため、腸内環境をよくするとセロトニンの分泌が促されると主張する人もいる。
セロトニンは、人と人との信頼関係の形成にかかわり、他者との触れ合いによって分泌される脳内物質オキシトシンの感受性も高めてくれる。
つまり、人は規則正しい食生活や良好な人間関係を維持することによって、セロトニンやオキシトシンが正常に分泌されるようになり、安定した精神が保てるようになるのだ。
逆に人とのつながりが途絶えたり、周りに人がいても誰とも本音で話せないような孤独な環境であったりすると、セロトニンやオキシトシンが分泌されにくくなり、緊張や不安を感じやすくなる。
そうなると人は簡単に判断力を失い、ありえない儲け話に乗ったり、他人に騙されたりしてお金を失う可能性も高まる。
手口が巧妙化している詐欺行為の被害者は、その多くが一人暮らしの高齢者など孤独な状況にある人たちというのも納得できる。
でも、たとえ一人暮らしでも、規則正しい生活や健全な人間関係によってセロトニンやオキシトシンが正常に分泌されていれば、結果的にお金を守ることにもつながっていく。
②「自分だけは騙されない」と思っている人が騙される
神経伝達物質のほかに、他にもうひとつ騙されがちな人に足りないのが「メタ認知」と呼ばれる能力だ。
メタ認知とは、簡単にいうと、「いま自分が置かれている状況を、客観的かつ的確に把握できる能力」のことをいう。
このメタ認知の力が高ければ自分にとって不都合な事実であっても、事実は事実として客観的に認識できるため、当然、人に騙されることが減る。
お金の問題なら、仮に手持ちのお金が不足したとしても、その事実に目をつぶることがないため、早いうちに効果的な対処ができる。
逆に都合の悪い事実を否定したり「私なら大丈夫!」と根拠もなく信じたりする人は、メタ認知の力が低いといえる。
つまり、 「この私が騙されるわけがない」 などと思ってしまっている人ほど実は騙されることが多いのだ。
では、どうすれば「メタ認知」の力を高められるのか。
方法は様々だが、本書では取り掛かりやすい方法として日記をつけることを勧めている。
ただし、この日記は一日の出来事を記録するだけでなく、「その時どんな気持ちだったのか」「なにがうれしかったのか」「なぜ悔しかったのか」といった、感情の動きも含めて記録するとよい。
すると自分がどんなときに怒りを感じ、動揺しやすいのか、自分についての事実を把握できるようになる。
そうすれば、いずれ似たような状況に遭遇したときにも不安感情や他人の思惑などに振り回されずに、より冷静に対処できるようになる。
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