超訳YouTube~大人の教養講座~ Vol.2

永遠のテーマ「賃貸 VS 持ち家」の議論に隠されたカラクリとは?なぜ、結論がでないのか

持ち家のメリット


賃貸派がよく唱える持ち家のデメリットについては、前提条件や選択肢次第でさほどデメリットではないということがわかったところで、今度は持ち家のメリットについて考えてみよう

はじめに述べた3つのパターン以外の人が、持ち家を購入した方が良いと考える理由を、持ち家のメリットとともに説明していく。


持ち家のメリット1つ目 「費用対効果が高い/住まいのグレードが高い」


分譲用として作られている建物の方が、賃貸用の家より基本的に建物のグレードは高くなる。

賃貸用として作られている住宅は、建物の構造が木造や鉄骨造であることが多く、分譲用は、鉄筋コンクリート造の場合が多い。

このような構造上の問題もあり、分譲用の家の方が、賃貸用の家より断熱性能や防音性が高いことが多い。

また、キッチンや浴室、トイレなど水回りのグレードが高くなる。

さらには、同じ支払い額だと、広さは持ち家の方が広くなる。

例えば、こちらは同じ支払い額で住める物件の比較だ。


あくまで一例だが、これを見てもわかるとおり、毎月17万3,000円支払うとしても、持ち家の場合は、58平米の部屋に住めるのに、賃貸の場合は39平米の部屋にしか住めない。

広さだけ見ても違いはあるが、実際は共有スペースやキッチンなどのグレードも持ち家の方が良いことが多い。

東京は家賃が高いので、同じ支払い額だと、購入した方が広くて質の高い物件に住める

特に、東京では50平米を超えたあたりから、急に家賃が高くなる傾向にある

50~60平米以上の広い賃貸向けのマンションを作ることはほとんどないため、それだけ、市場に出回っている数が少ない。

例えば、60平米だと30平米の部屋を2つ作る方が、家賃が高くとれるし、空室に対するリスクヘッジにもなるからだ。

50~60平米のマンションが賃貸に出ているときは、ほとんどが分譲賃貸となる。

需要に対して数が少ないため、家賃は自ずと高くなる。オーナーが家賃を高く設定しても借り手がつくというからくりだ。

また、利用するローンの金利の問題もある。

住宅ローンは、ローンのなかでも圧倒的に金利が低く、長期間の借り入れが可能な商品。

仮に5,000万円を、35年ローン、金利0.5%で借りたとすると、月々の支払い額は13万だ。

購入した物件を賃貸に出す場合、原則ローンは、住宅ローンから投資用ローンに切り替わる。

投資用ローンは金利に幅があるが、仮に2%とした場合、月々の支払いは約16万5,000円。

住宅ローンと比べて月々約3万円の差が生まれる。

つまり、分譲マンションの広い部屋に賃貸で住むと、オーナーが支払っている月々のローン支払い額に管理費や修繕積立金、固定資産税などを上乗せされ、さらにはプラスαの収益を肩代わりして支払っていることになると言っても過言ではない。

だから、東京で50平米以上の賃貸の部屋に住んでいる人は、金銭面だけを考えるともったいないといえる。



以上、今回は東京に住む場合は、持ち家に住む方がお得だという話をしてきた。次回は、「持ち家のメリット」の続きについて説明する。


▶NEXT:7月31日 月曜更新予定
「賃貸 VS 持ち家」結局どちらがいいの?後編!

▶前回:ちょっと待った!家が欲しいと思ったら、物件を見に行く前に絶対にやるべきこと7選!

▶あわせて読みたい:“子どもは諦める”と決めて、マンションを購入。資産価値は高いのに「住み替え」できない意外なワケ

この記事へのコメント

Pencilコメントする
😨
コメント、ゼロか。
小説がどんどん減っているから、読者離れも加速してるんだなぁ。
2023/07/17 10:094

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