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甘いひとくち〜凛子のスイーツ探訪記〜 Vol.3

彼の誕生日祝いに、ディナーを予約したのに。当日夕方に届いたのは一通のそっけないLINEで…

木野瀬凛子、31歳。

デキるオンナとして周囲から一目置かれる凛子は、実は根っからの努力型。

張り詰めた毎日を過ごす凛子には、唯一ほっとできる時間がある。

甘いひとくちをほおばる時間だ。

これは、凛子とスイーツが織りなす人生の物語。

◆これまでのあらすじ

大手広告代理店営業部に勤める木野瀬凛子、31歳。彼氏の昌文との休日デート中、6つ年下の後輩・美知とばったり会う。昌文は、凛子と美知とのぎこちないやりとりを見て「凛子のチームづくりに問題があるのではないか」と厳しく指摘。凛子は思わず逃げ出した。

▶前回:「ちょっと休んでくるね…」休日デートの途中、31歳女が涙をこらえて彼氏から逃げたワケ


Vol.3 グリーンの宝石、マスクメロン


ウソをついて昌文とのデートを切り上げてしまった日から、2週間後の金曜日。

凛子はタクシーで、新橋にある得意先のオフィスに向かっていた。

毎週金曜の夕方には、得意先の大手食品メーカー広報部・秋坂との定例会議がある。

― 会議を終えたら、今日は昌文とデートね。

あ......


この記事へのコメント

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No Name
美知、すごく大人! どっちが先輩なんだか。
2023/05/12 05:1564Comment Icon3
No Name
昌史にとって凛子は繋ぎ程度の彼女でしかないのかも。だから、デート中急に帰られてもうどうでもいいやと思われたのかもね。誕生日の前夜は本命候補とデートでしょう。
2023/05/12 05:1444Comment Icon2
No Name
「夏らしくて素敵なお洋服ですね」
に対してはまず「ありがとうございます」言わなきゃ。凛子って、色々とズレてるんだよなぁ。
2023/05/12 05:2442
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甘いひとくち〜凛子のスイーツ探訪記〜

木野瀬凛子、31歳。

大手広告代理店営業部に勤務し、この4月で9年目を迎えた。

常に凛としていて卒なく仕事をこなす凛子は、周囲から一目置かれている。

しかし本来の彼女は天才肌でもなんでもなく、必死に頑張って研鑽を重ねている努力型の人間。

張り詰めた気持ちで毎日を過ごしている。

そんな凛子には、唯一ほっとできる時間がある。

甘いひとくちをほおばる時間だ。

これは、凛子とスイーツが織りなす人生の物語。

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