木野瀬凛子、31歳。
デキるオンナとして周囲から一目置かれる凛子は、実は根っからの努力型。
張り詰めた毎日を過ごす凛子には、唯一ほっとできる時間がある。
甘いひとくちをほおばる時間だ。
これは、凛子とスイーツが織りなす人生の物語。
◆これまでのあらすじ
大手広告代理店営業部に勤める木野瀬凛子、31歳。彼氏の昌文との休日デート中、6つ年下の後輩・美知とばったり会う。昌文は、凛子と美知とのぎこちないやりとりを見て「凛子のチームづくりに問題があるのではないか」と厳しく指摘。凛子は思わず逃げ出した。
▶前回:「ちょっと休んでくるね…」休日デートの途中、31歳女が涙をこらえて彼氏から逃げたワケ
Vol.3 グリーンの宝石、マスクメロン
ウソをついて昌文とのデートを切り上げてしまった日から、2週間後の金曜日。
凛子はタクシーで、新橋にある得意先のオフィスに向かっていた。
毎週金曜の夕方には、得意先の大手食品メーカー広報部・秋坂との定例会議がある。
― 会議を終えたら、今日は昌文とデートね。
あ......
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この記事へのコメント
に対してはまず「ありがとうございます」言わなきゃ。凛子って、色々とズレてるんだよなぁ。