夜が明けたばかりの、港区六本木。
ほんの少し前までの喧騒とは打って変わり、静寂が街を包み込むこの時間。
愛犬の散歩をする主婦や、ランニングに勤しむサラリーマン。さらには、昨晩何かがあったのであろう男女が気だるく歩いている。
そしてここは、六本木駅から少し離れた場所にあるカフェ。
AM9時。この店では、港区で生きる人々の“裏側の姿”があらわになる…。
▶前回:帰宅するなり「風呂が沸いてない」とキレ散らかす夫。恐怖心を抱いた31歳妻は、まさかの行動に出る…
Vol.4:愛(35)「まだ独身だけど、若く見えるほうだから大丈夫…!」
「来月には36になるなんて…。あぁ、考えたくもない」
もうすぐ誕生日を迎える私は、将来への危機感に苛まれていた。
港区に入り浸って早10数年。若さと美しさを振りかざして六本木通りを闊歩していた頃の自信は、どこにいったのだろう。
― あのとき告白してくれた人と、結婚し......
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この記事へのコメント
ふーん初めて聞いたわ。