街のあちこちにある隠れた階段や小さな坂、石畳がパリを彷彿とさせる神楽坂。
「日本のフランス」と呼ばれるこの街には、東京に住むフランス人の約4分の1が住んでいるとも言われている。
現地の味を知り尽くしたシェフとそれに誘われたフランス人ゲストたちが作り出す空気は、他の街では体験できない。
東京の「リトル・フランス」は溢れる異国情緒でふたりの夜を高揚させていくのである。
神楽坂が誇るフレンチ・ビストロを、2日連続でご紹介!
▶後編はこちら:神楽坂で圧倒的人気を誇る!クラシカルなフレンチを普段使いする、大人の贅沢3選
1.知る人ぞ知る住宅街の裏路地で距離の縮まるビストロに出合う
『ラ・グラティチュード』
飲食店の気配など、まるで感じさせない閑静な住宅街。
淡いオレンジの灯りに照らされた赤いギンガムのテーブルクロスはド直球に“フランスの街角にあるビストロ”の風情が漂う。
この道40年のシェフの答えは、シンプルながら旨いフレンチ
神楽坂下で17年に亘り愛されたビストロ『ル・ロワズィール』が、屋号を変えて矢来町に移転オープンしたのは2017年のこと。
店の名前に、感謝を表すフランス語「ラ・グラティチュード」を選んだのは、シェフの大坂尚久さんの「これまでの料理人人生の素直な気持ちから」だという。
移転......
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