きっかけは、1遍のエッセイだった―。
『私の、忘れられない冬』
ライターの希依(28)は、WEBエッセイに自身の過去を赤裸々に綴った。
その記事の公開日、InstagramのDMに不思議なメッセージが届く。
「これって、青崎想太くんのことですよね?LINE、知ってますよ」
平和だった希依の人生が、めまぐるしく変わっていく―。
◆これまでのあらすじ
想太は顕彰から「実は希依のことが好き」と言われ、身を引くことにした。しかし、希依と顕彰が付き合うのを見たくなかったから、シャットアウトするために音信不通になったのだと語った。
▶前回:「お前の彼女、奪ってもいい?」交際3年目の彼女を持つ男が、申し出を断れなかった理由とは?
希衣が想太と再会してから、1週間が経った。
この1週間、想太のことを何度も思い出す。ただそれと同じくらい、顕彰についても考えを巡らせていた。
― まさか、私のことを好きだったなんてなあ。
希依にとって顕彰は、今も昔も貴重な男友達だ。しかし当時の顕彰の気持ちを、希依は......
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