
天然真鴨の極上肉をむしゃぶる
夏でも冬場と遜色のないジビエを食べられるのがこの店。
ご主人の大島衛氏は、狩猟歴約50年大ベテラン。店のメニューにズラリと並ぶは、またぎ仲間らと共に自ら仕留めた熊や猪など天然の肉ばかりだ。
今の季節、お勧めはやはり蝦夷鹿だが、「うちなら、青首鴨も旨いよ。網どりの鴨を毛付きのままマイナス60℃で瞬間冷凍しているからね。状態はバツグン」の言葉通り、見事に捌かれたその身は、実に艶やか。ワインレッドの色合いが、濃密な味わいを思わせる。
果たして、炉端に置いた陶板で焼き上げる真鴨は、ねっとりとして肉質はきめ細やか。味わうほどに凝縮された血の旨みが深い余韻を残す。野生ならではのパワー漲る旨さだ。