2022.12.06
◆豊富な前菜に心躍る伝統的な南イタリア料理
『アンティキ・サポーリ』
広尾にあったイタリア料理の名店『アンティキ・サポーリ』が、今年3月、紀尾井町に移転。
イタリアの地図のかかと部分に位置するプーリア州の郷土料理を、現地で修行を積んだシェフが本場の味そのままに再現してくれる。イタリア政府もそのクオリティを認める、数少ない店のひとつである。
プーリア料理といえば、わんこそばのように次から次へと出てくる前菜が特徴だ。"Corso di ANTICHI SAPORI『アンティキ』コース"は、本場さながらの「プーリア風前菜8品」からスタート。
スフレのような「スフォルマート」や、そら豆のピューレといただく固いパン「フリセッレ」など、他店ではなかなか味わえないプーリアの食文化を美味しく体験できる。
コースのメインでいただけるのは、「馬肉とスカルモルツァ、パンチェッタのインヴォルテイーニ」。
“ボンベッテ”というプーリアの郷土料理で、地元でポピュラーな食材として親しまれている馬肉で、スカモルツァチーズを巻いて焼き上げたもの。
チーズと一緒に巻いたパンチェッタの塩味やハーブの爽やかな香りも重なり、馬肉の力強い旨みと複雑な風味を楽しめる逸品だ。
プーリアにある本店から送られた棚や皿などが飾られた店内は、イタリアの田舎町にあるレストランのような温かな雰囲気。
店はフロアのコーナーに位置しており、個室にも大きな窓があるため開放的で居心地の良さも抜群だ。店内奥のダイニングには窓からクリスマスツリーを見下ろせる席もあり、こちらからの夜景もムード満点。
都内でも珍しい“プーリア料理”で、初めて出合う味わいをふたりで体験してみてはいかがだろう。
【店舗情報】
東京ガーデンテラス紀尾井町 3階達磨坂テラス
電話:03-6265-6862
営業日:11:30~15:30(L.O 14:30)/17:30~23:00(L.O 21:30)
◆贅沢食材の豪華メニューも!年末にあえて「とんかつ」という意外性を狙う
『紀尾井町 とんかつ・洋食 ひとみ』
ラグジュアリーなレストランもいいが、料理界の巨匠と呼ばれる名シェフの料理を堪能するのもまた贅沢。
『紀尾井町 とんかつ・洋食ひとみ』は、とんかつ界のレジェンド・日向准一さんが40余年にわたる料理人人生の集大成として開いた一軒だ。
東京會舘系のレストランで基礎を学び、和食からフレンチまで数々の店で研鑽を積み、とんかつの名店・銀座『かつかみ』の初代料理長を勤めた日向さん。
同店では日向さんが惚れ込んだ銘柄豚「長右衛門」のとんかつを軸に、洋食をコース仕立てでいただけるという唯一無二の体験が叶う。
コースのメインのひとつ、「カニクリームコロッケてんこ盛りトリュフ、ウニとキャビア」は、洋食の定番、カニクリームコロッケを最高級に仕立てた逸品。
高揚すること間違いなしの贅沢なビジュアルと、たっぷり詰まったカニ身とキャビア、雲丹の豪華な海の幸の塩味や甘みが重なり、眼福と口福を同時に運んでくれる。
もうひとつのメインが、長右衛門の「シキンボ」。
長右衛門は、1週間に3頭しか出荷されない希少な四元豚のこと。特に「シキンボ」は、1頭から6人前しか取れない内モモと外モモの間にある超希少部位で、歯がいらないほどの柔らかと脂の旨みが特徴だ。
160〜170度の低温で時間をかけて揚げ、余熱で火を通すのが日向流。断面はうっすらピンク色に色づき美しく、透明の肉汁がジュースのように滴る。
素材の味わいを最大に引き出した、レジェンドシェフの技に唸らされるだろう。
和を基調にしつつもモダンな店内には、カウンターとテーブル席、個室を1室用意。
カウンターで割烹を楽しむようにとんかつと洋食のコースを楽しむのもいいが、デートなら、ふたりで親密に過ごせる個室をリザーブしたい。
特別な日のディナーに“とんかつ”という意外なセレクトしかり、レジェンドシェフの織りなすサプライズ満載のプレゼンテーションが、ふたりの記憶に残るディナーとなることだろう。
【店舗情報】
東京ガーデンテラス紀尾井町 3階達磨坂テラス
電話:03-6272-6685
営業時間:11:30~15:00(L.O 14:30)/17:00~22:00(L.O 21:30)
定休日:水