タクシー・ドライバー 〜柊舞香〜 Vol.8

彼と曖昧な関係のまま、1年が経過。悶々とする港区美女の耳に届いた、信じがたいウワサ

東京…特に港区は、ウソにあふれた街。

そんな港区を走る、すこし変わったタクシーがある。

ハンドルを握るのは、まさかの元・港区女子。美しい顔とスタイル。艶のある髪。なめらかな肌…。

乗客は皆、その美貌に驚き、運転席の彼女に声をかける。

けれど、彼女と話すには、ひとつルールがあった。

「せめて乗車中はウソ禁止です」

乗客たちは、隠れた本音に気づかされていく――。

▶前回:「欠点のない男」と「完璧な女」。完全無欠のカップルが、交際1年で破局した理由とは?


広尾~羽田 舞香・4年前


心臓は、バクバクと動く。けれど身体が、奥のほうから冷えていく。

― これが世に言う“血の気が引く”ってやつ?

心が冷静でいられないのに、頭が無理に冷静を保とうとしているかのよう。舞香は、彼のスマホを強くにぎって、ゆっくりと呼吸をする。

たった今、魔が差して、眠ってい......


この記事へのコメント

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No Name
今でもタクシーを運転しながら、涼太と偶然会えることを願っているんだね。
でも、できれば早く、こんな男のことを忘れて次に進んで欲しい。
2022/10/28 05:1799+返信1件
No Name
NYとLA、どっちだよ?笑
自由人と言うよりほら吹き男。
2022/10/28 05:1398返信2件
No Name
自由人ではない!ただの不誠実な輩。
2022/10/28 05:4183返信1件
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