2022.10.25
この恋が成就しない理由 Vol.13「彼って…私のこと、どう思っているんだろう」
連絡は取り合うし、ときにはデートだってする。
自分が、相手にとっての特別な存在だと感じることさえあるのに、“付き合おう”のひと言が出てこないのはどうして?
これは、片想い中の女性にとっては、少し残酷な物語。
イマイチ煮え切らない男性の実態を、暴いていこう。
「この恋が成就しない理由」一挙に全話おさらい!
第1話:既読スルーばかりのカレ。「熱がでた」と送ってみると、予想外の反応で…
裕也に送ったLINEは、すぐに“既読”になった。けれど、それから1週間。返事がくる気配は、一向にない。
半年前、食事会で知り合った彼と私は、定期的にデートをするような関係。それこそ、出会ってすぐのころは、裕也のほうが積極的に連絡をくれていた。
なのに、今では私が既読スルーされてばかりいる。最近は、返事をもらえそうな内容を考えてLINEをしても、こんなふうに返ってこないことがしょっちゅうだ。だからつい、不安になって、追いLINEをしては後悔ばかり。
― 彼って、私のこと…どう思ってるのかな。
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第2話:夜な夜な女がYouTubeで聴く、秘密の音楽。藁にもすがる思いで恋愛成就を願った結果…
ここ最近の私は、お風呂上がりにYouTubeを開き、“連絡くる 音楽”を検索するのが日課になっている。次から次へとでてくる関連動画のなかから、評価が高いものを再生するのだ。
穏やかなメロディに合わせて、ハートや天使、鳩が飛び交っている映像を眺めながら、健斗とのやり取りを思いだす。
彼とは、3回目のデート後を最後に、3週間連絡がない。しかし、いざ気持ちを切り替えようとすると、何の前触れもなく連絡がきたりする。
…連絡が途絶えたのに、しばらくしてから何もなかったかのようにLINEを送ってくる男性は、いったい何を考えているのだろう?
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第3話:社内の年下イケメンに恋した、美人秘書。自己肯定感がだだ下がりになった理由とは…
3つ年下の会社の後輩・律と親しくなったのは、ほんの2ヶ月前。それから短期間のうちに4回も2人きりで食事をしている。
けれど、実をいうと、律から誘われたことは1度もない。この5回目のデートもそう。いつだって、誘うのは私から。
“会うと楽しそうなのに、自分からは一向に誘ってこない”、彼はずっとこのスタンスなのだ。
― 自分から誘うのが苦手なだけ?私のことを、どう思っているのだろう?
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第4話:付き合う前に、体の関係を持ってしまった…。焦る女が男の部屋で見つけた、とんでもないモノとは?
「志緒ちゃん、甘いもの好きだよね?昨日もらったケーキが丸々残ってるから、一緒に食べようか」
どうやら彼は、誕生日という特別な日に、私ではないほかの誰かと会っていたらしい。モヤッとしたけれど、何でもないふうを装う。なぜなら、私たちは、まだ恋人同士ではないからだ。
マッチングアプリで出会った凌とは、定期的に食事をする…だけでなく、体の関係もある。しかも、“相性”だっていい。連絡も普段からマメに取り合うし、2人でいるときの甘い空気感なんて、まるで恋人そのものだ。
それなのに、凌は、正式に付き合おうとは言ってこない。…何か理由があるのだろうか。
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第5話:久々のデートなのに、ハンバーガーを食べて1時間で解散…?不安になった彼女に届いた、1通の不穏なDM
土曜日の午後2時。有楽町駅近くにあるハンバーガー店で、軽めの昼食を済ませたあと、博文は「じゃあ、帰ろうか」と言った。
私とのデートを、やけにあっさりと切り上げようとしている。彼はここしばらく出張続きだったから、1ヶ月半ぶりの再会だというのに…。
今日のデートは、あまりに適当ではないか。交際半年。私に対する扱いが雑になってきてない?解散後に送ったLINEも、深夜になっても未読のままだ。
― これで、私…彼女って言える?
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第6話:「まさか、他にも相手がいる…?」男のとんでもない本性を暴いた女。きっかけは“音”だった
土曜日の夕方。天王洲アイルにあるリバービューのルーフトップバーに、心地いい風が吹き抜けた。私は、髪を耳にかけながら、3回目のデートの相手・秀治に笑顔を向ける。
その瞬間―。“LINE!!”と底抜けに明るいキャラクターの声が、唐突に響き渡った。
テーブルの上に置いてある秀治のスマホに、つい視線が向かってしまう。彼は慌ててスマホを手に取った。ポップアップを確認すると、スマホをクルッと裏返し、テーブルに伏せて置く。
― LINEの相手は、一体誰なんだろう。女の人じゃないといいけれど…。
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第7話:焼肉デートで幻滅。「久々の彼女候補だったのに…」34歳・税理士が落胆した、女の言動
片想い中の相手・和寿と3週間ぶりのデート。和寿は前回のデートのときよりも、少し…いやずいぶんこんがりと日焼けしていた。その様子が気になった私は、ごく自然に尋ねた。
「ねぇ、和寿くん、日焼けした?お盆休みは何してたの?」
「え?そんな大したことはしてないよ」
和寿は、プライベートな話を一切してくれない。仕事や、そのほかの当たり障りのない話はするのに、これはどういうことなのだろう。
まだ、私に心を開いてくれていないのか、それとも何か理由があるのか―。
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第8話:「この手、まさか…?」残業を理由にデートを断った夜。女がSNSで見つけた、衝撃の写真
残業中、眠気覚ましに会社の近くにあるコーヒースタンドへ行こうと、おもむろにスマホを手に取った、そのときだった。
“今日の夜、会える?”
ポップアップに表示されているのは、朝陽からのLINE。1時間前に送られてきている。ずいぶん急な誘いだが、私も朝陽も、仕事が忙しい者同士。当日の誘いは決して珍しい話ではない。
「当日に誘ってくる男はダメ」と世の人は言うが、忙しいこの世界では、そんなのは普通だ。そう思っていたのだが…。
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第9話:「夜は、気にならなかったのに…」初めての昼間デートで、男が美女にがっかりした理由
「晴佳ちゃん、今日もすごくきれいだね」
食事の最中、航太はずっと頬を緩めて楽しそうにしていて、何度も熱い視線を向けてくる。
「晴佳ちゃんみたいなきれいな人と食事ができるなんて、最高に贅沢な時間だよ」
だが、食事を済ませて店を出たあと。まだ21時前だというのに、私はひとりで家路についていた。今日こそは告白されるに違いないと、期待していたのに、されない―。
しかも、この日を境に、航太からの連絡はパタッと途絶えてしまったのだ。私は、このデートで、彼に嫌われるようなことでもしたのだろうか…。
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第10話:「今日はだめ…」彼の家で映画鑑賞。腰にのびてきた彼の手を、女が振り払った理由
ベッドがきしむ気配で目を覚ますと、見慣れない天井が視界に入った。木製のシーリングライトのシルエットが、薄ぼんやりと浮かび上がっている。
夏樹の部屋に、泊まってしまった。“付き合おう”という言葉よりも先に、体の関係を持ってしまった。自制心を働かせることもできたのだけれど、夏樹のことが好きだから、受け入れてしまったのだ。
― 夏樹は、正式に告白してくれるかな?…いや、それはないのかな。
こんなふうに期待しては否定してを繰り返しているのには、ワケがある。
第10話の続きはこちら
第11話:「怪しい…他の女といるの?」LINEは盛り上がるのに、電話には一切出ない彼の“事情”
鳴り続けるコールは、7回目。私は、スマホを耳に当てたまま、首をかしげた。
「なんで出ないんだろう」
電話をかけた相手は、遥人。3ヶ月前にマッチングアプリで出会った私たちは、すでに5回デートをしている。
1時間ほどLINEが盛り上がっているので、浮かれて、勢いまかせにLINE電話をかけてみたのだが、なぜか出てくれない。
以前にも、同じようなことが何度かあった。
LINEは盛り上がるのに、電話は頑なに拒む彼。一体どうして?
第11話の続きはこちら
第12話:「またDMで連絡する」LINEを避け、インスタでやりとりしたがる彼。その理由とは…?
近頃、若者たちのあいだでは、LINEではなく、SNSのダイレクトメッセージがコミュニケーションのメインツールになりつつあるらしい。
ネットニュースで読んだのだけれど、私世代というか、私にはイマイチしっくりこない。
― そろそろ、LINEを聞き出したいんだけどな…。
一向にLINEを聞いてくれない瑛太も、やはり今風のDM派なのだろうか?
そこで、一緒に食事をした夜、思い切って彼にLINEを聞いてみたところ…。
第12話の続きはこちら
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