ずば抜けて美味しい魚介コース!静岡に遠征の価値がある注目レストラン『シンプルズ』

わざわざ遠征してでも、美味しい魚料理に出合いたい。その願望を満たす店が、静岡にある。

静岡の新鮮な魚を使ったコースは、仕入れ次第でメニューが変わる。

ゆえに、同じコースは二度と味わえないのだ!

今回は、魚の奥深き魅力を存分に堪能できる、一軒家レストラン『シンプルズ』を紹介する!



※コロナ禍の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。


素材に旅をさせず、食べ手が旅するからこそ味わえる妙味が待っている


「静岡に、図抜けた魚料理が次々に出てくるレストランがある」という噂を耳にするようになったのは、ここ2、3年のこと。

三ツ星店に魚を卸し、名だたるシェフがここの鮮魚を扱いたいと切望する『サスエ前田魚店』の魚を現地・静岡で味わいたい、と今、大人が続々と遠征しているのだ。


『シンプルズ』は、静岡駅からタクシーで10分ほど。県外からわざわざくる客で席が埋まる。

古民家のような物件は「外国の真似はしない」と手を加えずに使用。

近い将来、店を移し、宿泊施設を擁するオーベルジュとして営業する計画が進行中だという。



扉を開け、靴を脱いであがる(故に、脱ぎ履きしやすい靴で訪れることを推奨!)と、どことなく和の趣。

真っ白なテーブルクロスとシャンデリアが眩しいハイエンドなレストランとは対極の、どこかのどかな空気が流れる。

焼いてはいないが「ナイフ&フォークで召し上がっていただくのでステーキです」。この日はフエフキダイ。活け締めし、フライのように香味パン粉を纏った身は、新鮮な上にもっちりとして深い旨みを放つ。おまかせコース(13,000円)より


店の主・井上靖彦さんは、ヨーロッパ各地での6年の修業経験とその後の紆余曲折を経て、土地勘のない静岡に店を構えた。

海外での修業中に痛感したことは「外国の料理をそのまま、素材も水も空気も違う日本で作ってもどうしたってかなわない」。だから、この土地で手に入る最高の素材を使うと決めた。

そして、同じく静岡の名店『成生』の志村剛生さんの口利きで『サスエ前田魚店』と出合った。

圧巻の力強さ!深い余韻!“サスエ前田”の魚は静岡で食べるとより奥深い


一流店がこの魚を切望する理由は、5代目店主・前田尚毅さんの卓越した仕込み技術にあり。

獲った直後の「冷やし」、そして塩を使った「脱水締め」が施された鮮魚は、旨みともちもちとした身質に磨きがかかる。

取引先の料理人に合わせて処置される魚は、さながらオートクチュール。


「その日の魚種は、受け取りに行って初めて分かります」と井上さん。日々、新たなメニューが生まれるので、何度も足を運びたくなる。

名物の“ステーキ”は、もっちりとした得も言われぬ食感を存分に感じられるようにと、大ぶりにサーヴ。素材の生命力を削がない料理は、まさにシンプルそのものだ。

このステーキを食べるために、遠方から足を運ぶ価値は存分にある。


500g超の見事な鮑は「鮑のリゾット」へ。

「自然から遠くに行かせない」ため、身は生から10分焼くのみ。濃厚な肝は、静岡県産の有機無農薬米「にこまる」とリゾットに。



静岡の新鮮な魚を味わうなら、現地で。

遠征の価値がある一軒、訪れてみてはいかがだろうか。


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