スマートウォッチが全盛の今、あえてアナログな高級時計を身につける男たちがいる。
世に言う、富裕層と呼ばれる高ステータスな男たちだ。
ときに権力を誇示するため、ときに資産性を見込んで、ときに芸術作品として、彼らは時計を愛でる。
ハイスペックな男にとって時計は、価値観や生き様を表す重要なアイテムなのだ。
この物語は、高級時計を持つ様々な男たちの人生譚である。
▶前回:「いかにもって感じ」高級時計を愛用する男に女性が痛烈な言葉を浴びせたワケ
Vol.2 大手総合商社マン・豊(29歳)の求婚
「唯、ニューヨークについてきてほしい。結婚してください」
銀座の『エスキス』で、コース料理を堪能しデザートが出てきたところで、豊は、ダイヤのリングが入ったケースを広げた。
「……。豊、ごめん」
大抵の独身女性が望むような、結婚向きな“品行方正”な男。そんな豊の決死の......
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この記事へのコメント
初めて自分のお金で買った、思い出の時計。