『20代のうちに結婚したほうがいい』
一昔前の価値観と言われようとも、そう考える女性も少なくはない。
そんな焦りにとりつかれ、30歳目前でスピード婚をした広告デザイナー・穂波。
しかし穂波は、すぐに後悔することになる。
「なんで私、焦ってプロポーズをうけてしまったんだろう」
私にふさわしい男は、この人じゃなかった――。
◆これまでのあらすじ
穂波は、一樹が持っているマンションで、新婚生活を開始した。綺麗な部屋にうっとりしたのは束の間、想像とはまったく違う毎日に不満がたまっていく。
▶前回:「これってさ…」新婚生活4日目の夜。夫が食卓に並んだ料理を見て放った、衝撃的な一言
穂波は、カレンダーを見ながらひとり驚く。
― えっ。一緒に住み始めてから、まだ1ヶ月しか経ってないの?
憧れの新婚生活は、想像とはまるで違った。
広くて綺麗な部屋に、新品の家具や食器…物質的には、とても満たされている。しかし、とにかく毎日が退屈なのだ。
◆
......
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