2022.08.20
SPECIAL TALK Vol.95
遠い憧れだった世界に思い切って飛び込むまで
金丸:早速ですが、お生まれはどちらでしょう?
水戸部:東京です。
金丸:東京出身となると、宝塚との接点があまりなさそうですが。
水戸部:親戚が宝塚のファンで、小学生だった私を東京の劇場に連れて行ってくれたんです。おかげで宝塚の世界に触れ、私も大ファンに。初めて舞台を観たのは、小学5年生のときでした。
金丸:ということは、その頃から宝塚に入団することが夢になったのですか?
水戸部:それがまったく。私は本格的な習い事はしていなかったですし、入団なんて思ってもみませんでした。むしろ、ほかのファンの方と一緒にスターさんの入り待ちや出待ちをしていたくらいで。
金丸:あくまでも観る側だったということですね。スポーツは何かされていたんですか?
水戸部:いえ。インドア派で、体力も全然ありませんでした。小学生の頃にパソコンに触れる機会があったので、なりたい職業にプログラマーと書いた記憶があります。
金丸:そうだったんですか。でも背が高いから、運動部に誘われたこともあったんじゃないかと。
水戸部:実は背が伸びたのは遅いんですよ。にょきにょき伸びて、人を追い抜いて。高校2年生ぐらいになってようやく「私は本当は何がしたいんだろう」と思うようになりました。静岡にある不二聖心女子学院に通っていたのですが、寄宿舎のある修道院みたいな学校で。
金丸:今の水戸部さんとは、イメージがあまりつながらないですね(笑)。
水戸部:カトリック系の学校で、当時、宝塚より厳しい部分もあったかもしれません。卒業後は、聖心女子大学を目指す生徒が多かったのですが、私は「自分には向いていないのでは……」と思うようになっていて。
金丸:それで、宝塚に挑戦してみようと思ったんですね。でも宝塚って、すごく倍率の高い狭き門では?
水戸部:だから「やるだけやってみよう」と、高2の夏休みにお年玉を使ってバレエを習い始めました。
金丸:思い立って行動に移すまでが早いですね。確か、宝塚音楽学校は試験を受けられる年齢に制限がありますよね?
水戸部:あります。中学卒業から高校卒業までの間に合格しないといけません。
金丸:ということは、思い立ったのが結構ギリギリだった。
水戸部:私の場合は、高2の3月と高3の3月の2回チャンスがありました。大学は浪人できるけど、宝塚は浪人できない。だから、その2回で絶対に受かろうと思いました。
金丸:それで本当に合格してしまうんだから、すごいですね。
水戸部:高2のときは、さすがに「間違いなく受からないだろうな」と思いました。でも両親と約束をしたんです。一次試験に受かったら、高3の最後のチャレンジに向けて受験スクールに週末だけでなく本格的に通わせてほしいと。
金丸:受験予備校みたいな学校があるんですか?
水戸部:はい、高校生の金銭感覚からすると、非常に高額なお月謝もかかるので、まったく望みがないのに「通いたい」とは言えませんでした。
金丸:それで、一次試験は受かったんですか?
水戸部:これが驚いたことに受かってしまって。
金丸:ちなみに、倍率はどのくらいだったんでしょう?
水戸部:当時は応募が1,600人くらいで、一次試験で100人まで絞られました。
金丸:16倍!とんでもないですね。
水戸部:だから私だけじゃなくて、周りの誰もが受かるとは思ってなくて(笑)。でも、二次試験は手も足も出ませんでした。
金丸:では、そこから受験スクール通いが始まった?
水戸部:東京にあるスクールに通うために、寄宿舎を出て実家に戻り、高校には新幹線で通学しましたね。
金丸:夢に向かって突っ走った水戸部さんも立派ですが、応援された親御さんもご立派です。
水戸部:両親には本当に感謝しています。おかげで、2回目の挑戦で合格することができました。
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