2022.08.20
3.マンションの一室に広がる“漆黒の隠れ家鮨”
『鮨 梢』
高級住宅地につらなるマンションの1階。
看板なき入り口の向こうでは、予約したその日を心待ちにしていた大人たちの熱気で満ちている。
『鮨 梢』に足を踏み入れ、まず目に飛び込んでくるのは、カウンターより一段高く設けられた板場だろう。
漆黒の壁に取り囲まれ、ステージと呼んだ方がしっくりくるそれを、大将の梢 ひろしさんは茶目っ気たっぷりにこう話す。
「世代的に『料理の鉄人』に憧れたクチで。ここに立つと鉄人気分で、気合いが入るんです(笑)」
頭上を見上げれば、むき出しの配管とコンクリート、カウンターにはハンス・S・ヤコブセンがデザインを手掛けたアームチェアが並び、インダストリアルかつモダンな雰囲気を生み出している。
昨秋のオープン以来、早くも予約困難となっているが、その理由は洗練された空間だけではない。
『赤坂 菊乃井』、『鮨 なんば』で経験を積んだ梢さんの確かな仕事も、大人たちを感動させている。
劇場のような空間で、肩寄せ合って味わう至高の鮨。恋の行方に確かな手応えを感じさせる切り札として、予約は早めにしておきたい。
名店出身の大将によるツマミと握り全26品が、大人の鮨経験値を上げる
宴の始まりは「ぼたん海老」から。
塩漬けにしたたまご、わさび、エビ味噌で3つの味わいを楽しめる。
「やま幸」の大トロは、異なる切り方の二貫を食べ比べる趣向。
細かく刃入れしたものとそうでないものでは、脂の感じ方がまるで違うことに驚かされる。
大葉で巻いた鉄火巻は、北九州の実家の鮨店で名物だった「二鶴巻き」。
全て「おまかせ」(28,000円)の一例。
目印は、ひっそり飾られた一輪の花!
洋風の外観のマンションの1階、灯りに照らされた木製のドアが店の入り口。
住宅街ということもあり、夜は人の行き交いも少なく静かだ。
カウンターの扉の奥に隠しセラーあり!
「20代、仕事終わりで毎晩バーに通っていた」という経験も、店作りに大いに貢献。
和とも洋ともいえる唯一無二の空間になっている。
福岡県北九州市出身。『赤坂 菊乃井』ほか日本料理店で修業後、一度は家業の鮨店を継ぐ。36歳で再上京し、『鮨 なんば』を経て独立。
サブカル好きという一面を持つ。
名建築家の独創性が息づく、オーセンティックな空間
『メインバー あさま』
村野藤吾氏によって建築された「グランドプリンスホテル新高輪」のメインバー。
曲線を描いた特大のバーカウンターや、奥行きのある高い天井など、非日常な空間で余韻に浸ろう。
この記事で紹介したお店
鮨 梢
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