公園の魔女たち〜幼受の世界〜 Vol.4

まだ入会前なのに…?合格者を多数輩出するお受験塾の見学で、先生から1歳の娘に下された合否

「この子のためなら、何だってしてみせる…」

公園に集う港区の母たちは、そんな呪文を心の中で唱え続ける。

そして、子どもに最高の環境を求めた結果、気づき始めるのだ。

──港区は、小学校受験では遅すぎる…、と。

これは、知られざる幼稚園受験の世界。母…いや受験に取り憑かれた“魔女”たちが織りなす、恐ろしい愛の物語である。

◆これまでのあらすじ

娘の華(1)を幼稚園受験させることにした葉月。未知のルールに翻弄されながら、ママ友に紹介してもらったお受験塾「ほうが会」の扉を叩くのだった。

▶前回:入会前に先生へ“お礼”をお渡しするのがお受験塾のルール!?女は、いくら包めばいいかわからず…

▶あわせて読みたい:中学・高校と、慶應付属校の受験に失敗。そんな家庭が“16歳でハワイ留学”させた結果…


Vol.4 “お教室”の実態


― 華のためにならないと、少しでもそう思ったら…入会はしない。

全く知らない“幼受のルール”に翻弄され、すでに心は疲れ果てている。

ひょっとしたら、焦りのあまりとんでもなく場違いな所に来てしまったのではないか。

気後れしながらも、私は大きく深呼吸をしてどうにか心を落ち着かせ、ガラスの扉を開いた。

「失礼します…」

小さな声でつぶやいた挨拶は、次の瞬間。すぐに予想外の大きな音にかき消された。

「キャーーーーー!!!!」

エントランスから見て左奥に位置する部屋から、空気を切り裂くような子どもの悲鳴が聞こえてきたのだ。

驚いた華が、私の紺色のワンピースの裾をギュッと掴む。私も思わず、華を守るように抱き寄せた。

壁一面に貼られた名門幼稚園の合格実績が、脳裏をかすめる。

― あれだけの成績を誇るお教室だもの。子どもがこんな悲鳴をあげるくらい、スパルタ指導なの…!?

この記事へのコメント

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No Name
最初はどの親にも言うんじゃないんですかね?
かなり厳しいって…
2022/08/15 05:1262返信3件
No Name
最初に厳しいと言うのはこのテの会の常套手段じゃないの?で寄附金を上げさせるとか。
2022/08/15 05:2953返信1件
No Name
あと50万払えば特進クラスに入れますよとか?
2022/08/15 05:2944返信5件
No Name
紙袋ごと手土産渡すって、失礼じゃない?
2022/08/15 07:0437返信1件
No Name
2月生まれだからとか?笑
2022/08/15 05:4432
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