「この子のためなら、何だってしてみせる…」
公園に集う港区の母たちは、そんな呪文を心の中で唱え続ける。
そして、子どもに最高の環境を求めた結果、気づき始めるのだ。
──港区は、小学校受験では遅すぎる…、と。
これは、知られざる幼稚園受験の世界。母…いや受験に取り憑かれた“魔女”たちが織りなす、恐ろしい愛の物語である。
◆これまでのあらすじ
娘の華(1)の幼稚園受験を考え始めた葉月。ママ友に教えてもらったお受験塾に電話をして、紹介制のクラスへの入会を希望をしたのだが…。
▶前回:“条件”をクリアした人だけが、入会を許されるお受験塾。勤務医の妻が電話をかけてみたら…
▶あわせて読みたい:中学受験塾に6年間で900万も支払った。それでも“全落ち”したとき、親子がとった行動は…
今日は、お教室を紹介してくれたお礼に菓子折りを持って、マリエさん宅に来ていた。
「それでね、敦子さん、マリエさん。お教室をご紹介いただいたお礼なんだけど…」
私は、準備してきた紙袋をそれぞれ2人に渡す。
「これ、ささやかな気持ち。私、お受験のルールなんて何にも分から......
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この記事へのコメント
明らかに素人感満載なんだから。
台だのお盆だの分かるわけないよ。
無知な葉月をバカにしてるようにも思える。