「この子のためなら、何だってしてみせる…」
公園に集う港区の母たちは、そんな呪文を心の中で唱え続ける。
そして、子どもに最高の環境を求めた結果、気づき始めるのだ。
──港区は、小学校受験では遅すぎる…、と。
これは、知られざる幼稚園受験の世界。母…いや受験に取り憑かれた“魔女”たちが織りなす、恐ろしい愛の物語である。
◆これまでのあらすじ
葉月(35)は、娘の華(1)の小学校受験をぼんやりと考えていた。しかし、ママ友2人に「それでは遅い」と言われ、幼稚園受験させることを決心し…。
▶前回:「港区は、小学校受験では遅いのよ」ママ友からの忠告に地方出身の女は…
Vol.2 異様な電話対応
「小学校受験どころか、幼稚園受験でちゅかぁ。華ちゃんまだ1歳なのに、大変でちゅねぇ〜!」
朝食を済ませた夫の大樹は、華を膝に乗せてふざけた声を上げる。
敦子さんとマリエさんに、幼稚園受験を勧められた翌日。
私は出勤前の大樹を捕まえて、相談を持ちかけていた。
敦......
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この記事へのコメント
今日の話の中に、余計な描写が多過ぎるように感じた。