公園の魔女たち〜幼受の世界〜 Vol.2

“条件”をクリアした人だけが、入会を許されるお受験塾。勤務医の妻が電話をかけてみたら…

「この子のためなら、何だってしてみせる…」

公園に集う港区の母たちは、そんな呪文を心の中で唱え続ける。

そして、子どもに最高の環境を求めた結果、気づき始めるのだ。

──港区は、小学校受験では遅すぎる…、と。

これは、知られざる幼稚園受験の世界。母…いや受験に取り憑かれた“魔女”たちが織りなす、恐ろしい愛の物語である。


◆これまでのあらすじ

葉月(35)は、娘の華(1)の小学校受験をぼんやりと考えていた。しかし、ママ友2人に「それでは遅い」と言われ、幼稚園受験させることを決心し…。

▶前回:「港区は、小学校受験では遅いのよ」ママ友からの忠告に地方出身の女は…


Vol.2 異様な電話対応


「小学校受験どころか、幼稚園受験でちゅかぁ。華ちゃんまだ1歳なのに、大変でちゅねぇ〜!」

朝食を済ませた夫の大樹は、華を膝に乗せてふざけた声を上げる。

敦子さんとマリエさんに、幼稚園受験を勧められた翌日。

私は出勤前の大樹を捕まえて、相談を持ちかけていた。

敦子さんに教えてもらったお教室「ほうが会」のホームページを開き、ノートパソコンの画面を見せる。大樹の同意さえ得られれば、今日の午後にでも入会希望の連絡を入れるつもりなのだ。

大樹はチラッと一瞬パソコンの画面に目を向けたが、すぐに目線をそらし、「ガタンゴトン」と言いながら膝を揺らして、華の体を揺さぶる。

いつもなら、華との遊びを何より優先してくれる大樹に感謝するのだけれど…。

今日に限っては真剣な話し合いを馬鹿にされているような気がして、私は小さな苛立ちを感じた。

「ねえ、ちゃんと考えてる?ちょっと調べてみたんだけど、私たち、もう出遅れてるみたいなの」

この記事へのコメント

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ほうが会、こわっ!
2022/08/01 05:1599+返信2件
No Name
え? 要するに電話をかけただけよね。そんなので1話分潰しちゃうんだ…!何だか拍子抜け。
2022/08/01 05:2773返信7件
No Name
敦子も、電話する際は和田の紹介と言う必要があるとかしっかり教えてくれてもいいのにね。
今日の話の中に、余計な描写が多過ぎるように感じた。
2022/08/01 05:2965返信3件
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とんでもございません。まだ空いてございますよ

癖強い!
2022/08/01 05:3024返信7件
No Name
幼受、小受、経験者ですが、敬語使いながらも こんな上から目線の受付がいる大手のお教室なんて、ないない。先生がこんな態度ならまだしも。
2022/08/01 06:0322返信1件
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