「女は所詮、金やステータスでしか男を見ていない」
ハイステータスな独身男で、女性に対する考え方をこじらせる者は多い。
誰も自分の内面は見てくれないと決めつけ、近づいてくる女性を見下しては「俺に釣り合う女はいない」と虚勢を張る。
そんなアラフォーこじらせ男が、ついに婚活を開始。
彼のひねくれた価値観ごと愛してくれる“運命の女性”は現れるのか―?
◆これまでのあらすじ
傲慢な会社経営者の明人は同じく会社経営者のマイからの猛アプローチで交際を開始する。
そんなとき、過去のセクハラ言動が炎上し明人は取締役の座を追われることに。自分を励ますマイの聡明さに心を打たれ、明人は彼女に結婚を懇願したのだった。
▶前回:不祥事で退任したIT社長。「私が養ってあげる」という彼女の逆プロポーズにプライドをへし折られ…
Vol.12 悪女、それとも?
202×年――。
お盆も終わり、秋の声が聞こえてきた季節の綺麗な月夜。
マイは1年ぶりに友人の恭香とコンラッド東京のチャイニーズ『チャイナブルー』で食事を共にすることになった。
「ごめんね、遅れちゃって」
約束の時間を過ぎて到着したマイは、申し訳なさそうに両手......
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この記事へのコメント
ただ、セクハラ被害炎上の件、マイがお灸をすえるためにやったなんて…。 もしかしてそうだったら嫌だなぁと思っていただけに、そこだけ残念だった。
それだけ余計だったな。