愛とは、与えるもの。
でも、与えすぎる愛は時に、相手を押しつぶしてしまうことがある。
愛情豊かなお嬢様・薫子(26)は、そんな“重すぎる愛”の持ち主。
「適度な愛の重さ」の正解とは……?
その問いに答えを見いだすべく、改めて恋愛と向き合った女の、奮闘物語である。
▶前回:「今夜、この人と…」そう女が思い焦がれた麻布十番の夜。男から告げられた、期待を裏切る事実
「…ちゃん。薫子ちゃん!」
「はっ、はい!?」
朝8時のオフィス。社長室の机をアルコールで拭いていた薫子は、自分の名前を呼ぶ声にようやく気がつき、ビクッと背筋を伸ばした。
「今日16時に大切なお客様いらっしゃるけど、お願いしてた『空也』の最中は何時に取りに行くことに......
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この記事へのコメント
2〜3話で完結する位がちょうどいい気がする。
後々面倒なことになるよ〜。