「彼以外を、好きになってはいけない」
そう思えば思うほど、彼以外に目を向けてしまう。
人は危険とわかっていながら、なぜ“甘い果実”に手を伸ばしてしまうのか。
これは結婚を控えた女が、甘い罠に落ちていく悲劇である。
◆これまでのあらすじ
大介という彼氏がいながら、年末から年下のバーテンダー・守と付き合っている美津。大介から正式なプロポーズをされたため、守ときっぱり別れる決意をした。しかし大介と住む自宅のゴミ箱から、ハリー・ウィンストンの空の紙袋を見つける。
▶前回:プロポーズの4日後。幸せに浸る女がゴミ箱から見つけてしまったあるモノとは…
「なにか隠していることがあるんじゃない?」
美津は、中身の入っていないハリー・ウィンストンの紙袋を、大介に突きつけた。
昨日大介は、連絡なく一晩帰ってこなかったのだ。そんなことは、これまで一度だってなかった。
きっと彼は浮気をしていて、相手の女にハリー・ウィンストン......
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この記事へのコメント
とか平気で言える美津が怖い。
大介からのプロポーズを受けて浮かれてたくせに、いきなり守との事を真剣に考えたいとか、美津は本当にどうかしてるわ。
そのまま家を飛び出したたら、どんなに穏やかな人でも許せないし、そのまま結婚する事はないと思う。これで大ちゃんと結婚してハッピーエンドだったら、昨日の年下くん連載よりもつまらなくなる! 誠司さんにもバレてしまっている以上、守と復縁も無理だと思う。