柳 忠之のこの12本におまかせ Vol.13

年末にはエレガントなシャンパーニュを手土産に!パッケージの美しさが目を引く1本

今年の年末は、感染対策に気を付けつつ、ホムパや実家への帰省を考えている人もいるのでは?

久しぶりの友人や、実家の家族といった、しばらく会えなかった相手に会えるチャンス。

とっておきのお土産で喜ばせたい!

今回ご紹介するワインは、そんなシーンで確実に外さない一本だ。

豪華なギフトボックスに、ときめいてはいけない


――きゃ〜、うれしい。

柳「クラリン(担当編集の嵩倉)、なにをそんなに喜んでるの?」

――スタイリストさんからシャンパーニュをもらったんですが、スーパーゴージャス。このギフトボックスからして豪華で素敵ですよね。

柳「(人差し指を振り子のように振りながら)ちっ・ちっ・ちっ。クラリン、わかってないな〜。どうせ飲んだ後、そのギフトボックスは捨てちゃうんでしょ?裸のままもらったっていいじゃん。」

――え〜、でもそれだとときめきませんよ〜。

柳「その点、ルイナールの新しいパッケージ『セカンドスキン』は革新的だな。」

――えっ、第二の皮膚?アインシュタイン稲田に被せるブラッド・ピットのマスクみたいな?

柳「いや、ぜんぜん違う(涙)。ルイナールのシャンパーニュにすっぽり被せるウッドファイバー製のパッケージのこと。

ほぼ紙だから古紙としてリサイクル可能だし、クラリンが今手にしているその豪華なギフトボックスと比べて断然軽い。輸送時の炭酸ガス排出量が大幅に削減できて、じつにサステナブルなパッケージなんだよ。」

環境に優しいシャンパーニュは、デザインも美しかった!
「RUINART BLANC DE BLANCS SECOND SKIN(ルイナール ブラン・ド・ブラン セカンドスキン)」


ルイナールは、1729年に創立した最古のシャンパーニュ・メゾン。ブラン・ド・ブランに今年、サステナブルな一本が登場。

12,210円/MHD モエ ヘネシー ディアジオ TEL:03-5217-9736

革新的なパッケージは、エコなばかりか実用的!

7つもの試作品を作ったというセカンドスキン。一番苦労したのは、パッケージを止めるキャッチと呼ばれる部分。デザインと実用性の両立の難易度は非常に高い


――へ~、これが紙!

柳「原料はヨーロッパの環境認証を取得済みの森林から伐採した木材で、イングランド北部の湖水地方にある製紙工場で作られている。開発に丸2年、試作品を7つも作ったんだってさ。」

世界遺産に登録されている、イングランド北部・湖水地方にある製紙工場。緑と水に囲まれた環境で、使用する水の91%は浄化された後、川に還流されている


――しぼの入ったアイボリーホワイトがおしゃれですね。

柳「表面のテクスチャーは、ルイナールがランスの地下に所有する白亜質の熟成庫「クレイエル」がモチーフだね。

紙なのに耐水性があり、このまま氷水の入ったクーラーに入れても数時間は持つ。それに、ボトル剥き出しよりも保冷効果が高く、なによりデリケートなシャンパーニュを紫外線からプロテクト。

ルイナール ブラン・ド・ブランのピュアな風味を少しも損なわずに楽しめるよ。」

――嵩倉、心を入れ替え、豪華ギフトボックスにウキウキしないよう努めます(敬礼!)。

柳「よっ、サステナブルな女!」

編集部員・嵩倉が飲んでみた!


無垢な卵の殻を思わせるカバーの中から登場するのは、黄金に輝くシャンパーニュボトル!

このコントラストはサプライズ感たっぷりで喜ばれるはず。年末の手土産はこれに決めた♡

教えてくれたのは
ワインジャーナリスト 柳 忠之氏


世界中のワイン産地を東奔西走する、フリーのワインジャーナリスト。迷えるビギナーの質問に、親身になって答えるワインの達人。


▶このほか:年末の食卓は“贅沢ばらちらし”で華やかに!おうちディナーをゴージャスにする新店

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