生まれながらに不平等 Vol.3

年収1億男とドライブデート。女に「車を置きに家へ帰ってもいい?」と言うのは下心ではなく…

人間は「生まれながらに平等」である。

これは近代社会における、人権の根本的な考え方だ。

だが一方で”親ガチャ”が話題になっているように、人間は親や生まれる場所、育つ環境を選べない。

事実、親の年収が高いほど、子どもの学力が高いこともデータ(※)によって証明済みだ。

私たちは生きていくうえで、多くの「生まれながらに不平等」な場面に遭遇してしまう。

中流家庭出身の損保OL・若林楓(27)も、東京の婚活市場で、不平等さを数多く実感することに…。

(※)お茶の水女子大「保護者に対する調査の結果と学力等との関係の専門的な分析に関する調査研究」

▶前回:「年収1,000万って、東京では貧困層なの?」UNIQLOやZARAも着る男と、デートしてみたら…


外苑前のイチョウ並木の下に、重低音のエンジン音が鳴り響く。

私はオープンカーの助手席に座り、黄金色の木々を眺めていた。すっかり肌寒くなってきた、秋の冷たい風に当たりながら。

…いや。そう言うと聞こえはいいかもしれないが、実際は寒さでブルブルと震えていたのだ。

「楓ちゃん、どう?楽しい?」
「は、はい…」

一成さんからの質問に、そう答えるのが精一杯。

なぜ私が唇を紫にし、体を震わせながら、高級外車の助手席に座っているのか?

それは、話せば少し長くなるのだけど…。

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