東京エアポケット Vol.2

仕事を休んだ女は、都心のホテルへと向かい…。平日昼間にだけ許される、婚約者にも秘密の時間

恋に仕事に、友人との付き合い。

キラキラした生活を追い求めて東京で奮闘する女は、ときに疲れ切ってしまうこともある。

すべてから離れてリセットしたいとき。そんな1人の空白時間を、あなたはどう過ごす?

▶前回:見栄を張ることに疲れた30歳OL。周囲にひた隠しにしていた“至福のご褒美”とは


vol.2 ホテルでの贅沢な“おひとりさまランチ”


「ああ、もう。私、どうしたらいいの!?」

ある火曜日のランチタイム。上司とのミーティングを終えた桃子は、パニックに陥っていた。

昨晩、恋人である雅人の告白に衝撃を受けたばかりだというのに。今度は仕事で事件が起きたのだ。

― まったく、無理難題を押し付けるのも休み休みにしてほしいわ。

ただでさえ雅人のことで疲れ切った脳は、完全にオーバーヒート。シューシュー煙を出している。

「もうダメ…」

今にも頭がパンクしそうだ。思わずデスクに突っ伏した桃子だが、これでは何も解決しないと、すぐ我に返る。…このオーバーヒートした脳を鎮めるには“アレ”しかない。

― 大至急、休暇を取らなければ。

パソコンを開いた桃子は、すぐさま業務スケジュールを確認する。

木曜日の午後なら、会議や外出の予定がない。それに気づいた桃子は、その場でスケジュールに「午後休暇」と入力した。

そのままオフィスの外に出て、ある場所に予約の電話を入れる。

「12時30分から1名、コースをお願いします。可能なら、ペアリングも付けていただけますか?」

電話を切った桃子は、思わず「ふぅ」と声を漏らした。

「これで、ひとまず安心…」

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