あなたは恋人に、こう言ったことがあるだろうか?
「元カレとはもう、なんでもないから」
大人に”過去”はつきものだ。経験した恋愛の数だけ、過去の恋人が存在する。
だから多くの人は、1つの恋を終わらせるごとに、その相手との関係を断ち切っているだろう。
しかし “東京のアッパー層”というごく狭い世界では、恋が終わった相手とも、形を変えて関係が続いていく。
「今はもう、なんでもないから」という言葉とともに…。
◆これまでのあらすじ
結婚を間近に控えた千秋。社内恋愛中の彼氏・健作と過ごす日々に幸せを感じていた。
そんなある日、中途で3歳下の雛乃が入社してくる。すると初対面であるはずの健作と雛乃が、なぜかよそよそしくて…?
▶前回:社内恋愛を告白した女。直後、後輩女子が見せた反応に…?
「ここのコーヒー、本当に美味しい!私、全然知らなかったです」
「だろ?豆もいいけど、ラテアートもすごいんだよ。千秋さんと俺、コーヒー買いに行くときは絶対ここまで行くんだ」
窓を開け放った大きな会議室。私の目の前では、婚約者の健作と後輩の雛乃ちゃんが『THE THEATRE......
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この記事へのコメント
あと、内部生同士は全員家族みたいな感じになるとか、この環境にいたことない人には通じる感覚じゃないからとか、言い方のクセ。
ファーストキスや初体験の相手だったら絶対に嫌だな‥
健作は雛乃に自分の会社を勧めたんだね。それなら、事前に千秋から知ってる?って聞かれた時に言えばよかったのに。
多分、初めての相手だったからだと思うけど...。面倒な事になりそうだー。