“男女平等”が叫ばれている、昨今。
しかし「6歳未満の子を持つ夫婦の、1日あたりの家事・育児関連時間」は妻が平均7時間34分。
それに対し、夫は1時間23分(総務省「社会生活基本調査」)ほどだという。
日本における夫の家事参加率は、先進国の中でも最下位なのだ。
家事・育児に非協力的な夫。それに対し不満を抱き、愛想を尽かす妻たち。
これは、そんな「夫力(オットリョク)」皆無の男が、離婚を免れるために日々成長していく物語である…。
ある日突然降ってきた、妻からの離婚宣告
「俊平、離婚したいの」
あれは平日の疲れが溜まっているからと、ひたすらダラダラと過ごしていた日曜の午後だった。
テレビからはゴルフ中継が流れていた。18番のティーショットを見ながら、僕はソファで横になりつつ、のんびりしていたのだ。
そのときソファの背後から、柚葉の声がしたのである。
「…だから、離婚したいの」
どうして妻は、同じことを二度も繰り返したのだろう。あぁ、そうか。僕が今、何を言われているのか理解できず、寝転がった姿勢のままソファからずり落ちたせいだ。
洗濯カゴを抱えたまま、地蔵のように動かぬ柚葉。
「どういうこと?今日って、エイプリルフールだっけ…?」
自分でも、ひどい返しだったことくらいはわかっている。
だがそんなことを言ってしまうほど、自分でも動揺していたのだ。
そして妻のこの一言がすべての騒動の始まりであり、今後半年に渡る、戦いの始まりだったのだ…。
この記事へのコメント
柚葉、不倫して離婚を考えてるのに、離婚理由を夫が家事をしないからって事だけにするなら、ちょっとずるい気もするけど。
なんでチャームポイントの話を突然出す?
寒すぎるわ。