東京で暮らしていれば、受けられる恩恵はたくさんある。
流行りのレストランに、話題のエステ。雑誌に載っている可愛い靴やバッグだって、すぐ手に入る。
― 東京こそ、私の生きる場所。これからもずっと。
そう思っていたアラサー女は、突然やってきた“転落人生”で、東京を離れることになり…。
◆これまでのあらすじ
仕事も彼氏も、家も失って、東京から逃げるように実家へと戻ってきた千佳。出戻り組の先輩や、ずっと田舎で暮らし続ける幼なじみとの再会で、少しずつ気持ちが前を向きはじめる。
そして“ある男”とも、会うことになって…?
▶前回:夜20時、自宅玄関前に謎の男が突っ立っていた。暗がりに向かって、恐る恐る声をかけた結果…
― そろそろ部屋に戻ろうかな。
夕食を終え、仕事部屋として借りている離れで調べものをしていると、時計はすでに24時をまわっていた。
エアコンがついていない室内は、夜になっても蒸し暑い。だから仕方なく網戸にしていた窓を、閉めようとしたときだった。
カーテンをまくった私......
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この記事へのコメント
女性のお友達いないのかしら……
微妙に田舎に慣れてきたんだね、良かったよ〜😆
見知らぬ土地に移住してきて、いきなりそんなに土地を手に入れられるの?長年農業をやってきた人達は、なかなか畑を手放したりしないし、日当たりとか水はけも関係あるから、元々住んでいる人でなければ借りるのも難しそうだけど。田舎描写がいつもちょっと変に感じる…。