#美ごもり Vol.2

彼氏の浮気相手は、まさかの37歳で…。「男は若い女が好き」と信じていた28歳女の大誤算

自分を“高い”女にしてくれる、高級クリーム


2週間後。

「はい、これ」

今日は恵比寿のカフェで、私が隆平の家に置いていった荷物を受け取る約束をしていた。久しぶりに見た彼は落ち込んでいるどころか、むしろ若干肌ツヤが良い気がする。

「あ、ありがとう」
「ごめんなぁ、楓。本当に申し訳ないと思ってる」

白々しい会話を聞き流しながら、3年も付き合っていた元彼を改めて見つめる。本当に好きだった。しかも私はこのまま隆平と結婚すると信じていた。

でも3年間、私は彼に甘えきっていた。

デートは毎回彼の奢り。車での送り迎えも当たり前。デート中、私は携帯を頻繁に触っていたのも否めない。

甘えていた、自分のせいだ。

「あの人、年上?」
「あぁ、うん…。37歳かな」
「え!!!??」

周囲の視線が、一斉に私に突き刺さる。驚きすぎて飲んでいるアイスティーが、喉の変なところに入ってしまった。

「う、嘘でしょ…」

あの肌ツヤは、どこから生じているのだろうか。

女は、若い方がいいと思っていた。年齢にあぐらをかいていた。でも年齢なんて関係ない。肌からちゃんと自分をいたわれる女性は、男性から見ても素敵なんだ。

ハンマーで殴られた気分だった。


「37歳かぁ…」

驚きと釈然としない気持ちを抱えたまま、私は隆平と別れた足で渋谷へ行き、デパートの化粧品売り場へと向かった。

「これください」

あの晩、彼の家で見た1個6万弱はするゲランのクリーム。

相当高価な物だけれど、この気持ちをどうにかするために。そして......


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