結婚しても子どもを持たないという選択は、もう特別なものでもない。
“2人”が、家族のかたち。
明るい未来を信じて、そう決断する夫婦も多い。
それでも…悪気のないプレッシャーや、風当たりの強さに、気持ちがかき乱されることがある。
これは、3人の女が「夫婦、2人で生きていく」と決めるまでの、
選択と、葛藤と、幸せの物語。
◆これまでのあらすじ
不妊治療を一切やめたつもりだった藍子(43)だが、生理が遅れたことで、まだ妊娠を期待している自分に気づく。結局叶わなかったが、夫の淳之介は思わぬ言葉をかけるのだった。
▶前回:「おなかに赤ちゃんが…」そう言いかけて撤回した女に、男が告げた衝撃すぎるニュースとは
最近は、淳之介と藍子がともに食卓を囲む日も増え、昔話に花が咲く。
出会った当時、藍子は医学部の学部生で、淳之介は大学院生だった。
淳之介の幼少期は、国産車メーカーの成長が著しかった時代だ。企業が販売網を世界に広げる中で、淳之介の父は海外に駐在するようになり、淳之介自身も日......
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この記事へのコメント
夫婦どっちも大人。