リバーシ~光と闇の攻防~ Vol.3

未経験・スキルなしで、月給60万を得た女。その裏に隠された、男との蜜月

東京の平凡な女は、夢見ている。

誰かが、自分の隠された才能を見抜き、抜擢してくれる。

誰かが、自分の価値に気がついて、贅沢をさせてくれる。

でも考えてみよう。

どうして男は、あえて「彼女」を選んだのだろう?

やがて男の闇に、女の人生はじわじわと侵食されていく。

欲にまみれた男の闇に、ご用心。

◆これまでのあらすじ

社長・黒川に抜擢され、秘書として働き始めた秋帆。平凡な人生が一転、贅沢な生活を送るようになると…?

▶前回:上司から与えられる、“無償の愛”。24歳OLの人生が狂い始めた夜の出来事


「ねえ、秋帆。彼氏、何の仕事してるの?」

ある休日。秋帆は、久しぶりに大学時代の友人とのランチを楽しんでいた。

互いの近況報告を一通り終えた頃、友人のひとりが尋ねる。すると他の面々も、「私も思ってた」と、身を乗り出した。

「今、彼氏はいないよ」

秋帆はサラリと事実を答えるが、どうやら彼女たちは納得がいかないらしい。

「それは、表向きでしょ?ぶっちゃけてよぉ」

― なに、その言い方…。嫌な感じ。

「本当にいないってば」

ムッとした秋帆が語気を強めて返すと、友人たちは「そんなはずない」と声をそろえて盛り上がり始めた。

「だって、最近の秋帆のインスタ、すごすぎるもん。恵比寿のタワーマンションに、高級料理店ばかり」

「このレストランだって、会員じゃないと入れないでしょ?びっくりしちゃった」

たしかに今日のランチ会場も、黒川が予約してくれた場所だった。久しぶりに友人に会うと伝えたところ、すぐに手配してくれたのだ。

「転職した先の社長がとっても素晴らしい人で、良くしてもらってるの」

すると友人のひとりが、訝しげにこう言った。

「マンションもレストランも全部、社長からのプレゼントってこと?その社長、大丈夫?絶対何かあるって」

― 何も知らないくせに。嫉妬してるだけでしょ。黒川社長は私のことを信頼してくれてるんだから。

秋帆は、友人の不要な忠告に、「ご心配どうも」と、シャンパンを喉に流し込んだ。

【リバーシ~光と闇の攻防~】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo