PR会社で多忙を極める28歳の綿谷あんな。掃除ができず、散らかった部屋に帰りたくないので、求愛してくるいろんな男のもとを毎晩泊まり歩く。
母親の“呪い”に、乱れた生活。そして歪んだ自尊心…。
これは、そんな女が立ち直っていくストーリーだ。
◆これまでのあらすじ
男として見ていなかった後輩の祥吾に掃除のサポートをしてもらい、部屋を片付けられたあんな。お礼に誘ったランチの場で“完璧な女”を演じていることを、見透かされていたと知る。
▶前回:意識し始めた後輩男子が、自分にだけ親切にしてくれる…。そのショックな理由とは
―『綿谷さんの印象は…。めちゃくちゃ頑張ってるように見えて…』
あんなは職場のデスクでキーボードの上に指を置いたまま、祥吾の言葉を思い返していた。
寝癖が隠せない天パに、垢ぬけない黒縁眼鏡。ひょろりと痩せた体に纏うのは、お世辞にも質が良いとは言えないスーツ。
―『そ......
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この記事へのコメント
何のために同席してるんだよ?
相手が話してる時にあからさまにつまらなそうな顔したり、聞いてなかったり、自分の話ばっかりする女性って意外に多いし。軽く受け流すしかないような....
母親に認めてもらおうとかも、思ったり期待したりするの止めて、適度な距離感を保てばいい気がする。