PR会社で多忙を極める28歳の綿谷あんな。掃除ができず、散らかった部屋に帰りたくないので、求愛してくるいろんな男のもとを毎晩泊まり歩く。
母親の“呪い”に、乱れた生活。そして歪んだ自尊心…。
これは、そんな女が立ち直っていくストーリーだ。
◆これまでのあらすじ
入社2年目の後輩・祥吾の部屋を訪れたとき「丁寧なくらし」に感銘を受けたあんな。ついに散らかった部屋を「掃除したい」と決意し…。
▶前回:「頑張って片付ければいいのに」後輩男子の正論に、28歳女が返した意外な言葉
あんなは掃除ができない。理由はいくつかある。
そもそも幼少期から、『出したものを元の位置に戻す』ということが大の苦手だった。
大人になったら、そうも言っていられなくなった。職場では物凄い体力と気を遣ってデスク周りを整えている。
しかし自宅は別だ。日々大量の仕事に追わ......
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この記事へのコメント
「人間、生きているだけで上出来なんですよ」って。
そう考えると、思い心も少し軽くなるし。