「今日は揚げ物が食べたい!」そんな時、圧倒的に支持されるのが「エビフライ」だ。
揚げ物だけれど重たすぎず、お腹はきちんと満たしてくれる。
大人になってからも、どうしようもなくこの逸品を欲してしまうはず!
そこで今回は、大人を満足させるエビフライがある名店を厳選してご紹介しよう!
1.丸ごと味わい尽くすエビフライは概念を覆す『あげづき』
この店の海老フライは他と一線を画している。
使われるのは、“才巻”と呼ばれる種類。小ぶりだが、旨みがぎゅっと凝縮されているのが特徴だ。
才巻は、車海老の中でも、鮨や天ぷらの職人が好んで使うことで有名。それゆえ、海老フライで使用されるのはかなり珍しい。
有頭の海老を頭からかぶりつくと、その旨みが口いっぱいに溶け出す仕掛けだ。
同店の海老フライは、まず注文を受けてから、塩水で解凍して殻をむく。
海老フライとしては小ぶりな才巻海老は、180℃の高温で数秒間サッと油をくぐらせる程度で揚げる。
揚げたては芯がロゼ色のレアだが、徐々に余熱で火が通る。
具だくさんの濃厚なタルタルは、そのまま食べても美味。
茹で卵、玉ねぎ、ピクルスのほか、『あげづき』ならではの秘密のひと工夫を加えた、ここだけの味だ。
店の一番奥にあるカウンター席は、海老フライやとんかつの揚げ場が見られる特等席。ひとり客の姿も多い。
もちろん、テーブル席もあり。
2.特大の海老フライがのった、贅沢カレー『時喰み』
カウンター和食は数あれど、ウィットの効いたメニューが揃い、ワインも充実している代表格といえば東銀座の『時喰み』だ。
2019年4月に店を開いたのは、銀座の人気店『徳うち山』や『銀座くどう』を率いる工藤淳也さん。
上記2店はどちらも予約困難店となり、次に気鋭の料理人が目指したのが、普段使いできるワインと和食を楽しめる店。
料理はすべてアラカルト。〝フォアグラ最中〞や〝炊きたて白米の痛風飯〞など、字面からして好奇心がわくメニューが並び、目移りしてしまう。
中でも注目は、特大の海老フライが付いた“時喰みカレー”。伊勢海老やボタン海老の頭や殻からとった出汁が使われている、贅沢なカレーだ。
食材の仕入れや仕込みは、『徳うち山』や『銀座くどう』と同じだというから、そのクオリティの高さにも納得である。
雑居ビルの2Fに入ると、小じんまりとした空間ゆえ隠れ家感があり、デートには好都合。一方で、男同士のサシ飲みやひとり客も多く見受けられる。
シーンごとに気ままに行ける店を銀座にもてば、大人の粋が身についていくだろう。