芸能人がお忍びデートで行く隠れ家レストラン4選を、井上公造さんがコッソリ教えてくれた!

隠れ家といえば、芸能人がお忍びで通う空間というイメージを抱く人も多いだろう。

とはいっても、それは芸能界の歴史の中でも比較的最近のことかもしれない……と、芸能リポーターの井上公造氏は言う。

そこで、大人のミーハー心をくすぐる“芸能人と隠れ家”について、気になることをいろいろと聞いてみた!

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井上さん、なんで芸能人って隠れ家が好きなんですか?


“隠れ家”なレストランやバーといえば、有名俳優やタレントがデートで利用するなど、芸能人のご用達であることは一般人でもよく耳にする。

そういった店で、芸能人を目撃したことがある読者も少なくないだろう。

今や芸能人のプライベートに、“隠れ家”は必要不可欠に思えるが、「芸能人が“隠れる”ようになったのは、ここ15、20年の話です」と、芸能リポーター歴35年の井上公造さんは語る。

「芸能人とは特殊な生き物で、基本的に見栄を張りたがるんです。

昭和の時代はとくに、芸能人になりたいと思った原点が、お金持ちになりたい、いい家に住みたい、いい車に乗りたい、美味しいものを食べたい、かっこいい・きれいな異性と付き合いたい…。

そういう憧れや願望がベースにあって、そういう人たちが好んだ街が銀座や六本木でした。

高級ラウンジで飲んだり、クラブのVIP席でシャンパンを開けたりして、派手に遊んで見栄を張る。僕がこの仕事を始めた当時は、そういう遊び方をする芸能人がたくさんいました」

いわば、昔の芸能人はプライベートでも“隠れない”のが常だったという。

芸能リポーター歴35年です!


『キャンティ』から『イルブリオ』の変遷が、芸能人の嗜好を変えた


芸能人が〝隠れる〞ようになったのも、「芸能人になりたい」と思う原点が時代の流れで変わってきたことに起因しているとか。

「もちろん、お金持ちになりたいとかいい暮らしをしたい、という願望はあると思いますよ。

ただ、漠然と一獲千金を狙うような感じではなく、いい仕事をしたい、いい歌を歌いたい、ブロードウェイの舞台に立ちたいなど、原点に具体性を持った芸能人が増えてきた。

そういった意識の変化と同時に、芸能人たちの居心地のいい場所も変わってきたわけです」

井上さんがその変化を感じたのは、飯倉にある『キャンティ』のスタッフが独立して、天現寺に『アッピア』をオープンさせた約20年前。

「『キャンティ』は誰が来ているかすぐわかるけど、『アッピア』は個室こそないが、人目につきづらい離れの席がたくさんあったんです。

それが当時の芸能人たちにウケた。その究極の形が、『キャンティ』の系譜を継ぐ六本木の『イルブリオ』

ここは、個室が何部屋あるのか分からないほど。料理の提案は大きく変わらないけれど、個室の登場は大きな変化でした。

時代の最先端を走る芸能人たちの訪れるレストランが『キャンティ』、『アッピア』、『イルブリオ』と変わっていった。この流れは芸能史のひとつだと思うんです」

井上さん曰く、『イルブリオ』は「芸能人の宝庫」だそうで、それというのも六本木ヒルズという立地条件の良さに加え、商業施設にありながら一般客に見られずに出入りできる個室もあるという。

“誰にも会いたくない”という芸能人対策も万全なことから、六本木に行く芸能人は減ってきているものの「イルブリオは別」と、今も重宝がられている。

特別扱いされる店より、自分の家のように自然体で過ごせる「隠れ家」


では、銀座や六本木に行かなくなった芸能人たちは、どのエリアに“潜む”ようになったのか。

「西麻布は週刊誌のパトロールエリアだから、あまり寄りつかなくなってます。最近は、白金や広尾の目黒寄りとか、駅からちょっと外れたエリアに行っていると聞きますね。

僕もよく行きますが、青山の『ミモザ』も芸能人が通う隠れ家中の隠れ家。お店もわかりづらいし、初来店はみんな迷う(笑)。

個室はないけど、奥のトイレの横の席が穴場で、芸能人が使っていることが多いですね。トイレ側に背中を向ければ、顔は見られないので」。

個室が絶対条件とは限らず、そうした人目につきにくい席の構造もポイントだとか。

「泉タワー内の『BLT STEAK ROPPONGI』も芸能人に人気です。ホテルの車寄せの横にあって行きやすく、個室もある。テレビ東京も近くにあるので、仕事帰りにも使いやすいんでしょうね。

あとは、恵比寿、中目黒。世田谷のほうは若手俳優の行きつけも多いですね。三軒茶屋の某カラオケバーは、実力派のYやMがよく訪れているそう」

どの店も美味しいのは大前提。その上で、人目を気にせず自然体で過ごせる個室があったり、お店側の細やかな配慮が行き届いていたりというのが、芸能人が好む隠れ家の条件だという。

そして、芸能人に反応して騒いだり、隠し撮りをしない、大人な客層かどうかも重視。

予約の取りづらい隠れ家店は、おしなべてその条件を満たすことが多く、訪れた際に次回の予約を取っていくため、結果「芸能人御用達」となるよう。

さすがは、この道35年のベテランリポーター。聞けば聞くほど、面白いエピソードが次から次へと湧いてきて話が尽きない。

さて、すでにお気づきだろうが、井上さんも相当な食通で、「あの店の予約、取れませんか?」と、タレントから相談を受けることもよくあるそう。

というわけで、次のページでは井上さんイチオシの“芸能人も通う隠れ家”に潜入。新たな隠れ家を探している、芸能人の皆さんもぜひチェックを!

こっそり教えてくれた、芸能人に愛される人気店3選

『イルブリオ』
住所:港区六本木 6-10-1 六本木ヒルズ・ウェストウォーク 5F
TEL:03-5414-1033
営業時間:ランチ 12:00~15:00
     ディナー 16:00~23:00
定休日:無休
席数:106席

『ミモザ』
住所:港区南青山 3-10-40 フィオラ南青山 2F
TEL:03-6804-6885
営業時間:18:00~22:00
定休日:日曜、祝日
席数:22席

『BLT STEAK ROPPONGI』
住所:港区六本木 1-6-1 泉ガーデンタワー 5F
TEL:03-3589-4129
営業時間:【月~金】ランチ 11:30~(L.O.14:30)
          ディナー 17:00~(L.O.22:00)
     【土・日・祝】ランチ 11:30~(L.O.15:30)
            ディナー 16:00~(L.O.22:00)
定休日:無休
席数:128席

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