23区のオンナたち Vol.4

「大手勤務で年収1,000万の人と結婚したかったけれど…」丸の内OL26歳に起きた、ある変化

「涼真♡」

翌週。待ち合わせの新丸ビルの近くに佇む姿を見て、思わず笑みがこぼれる。久しぶりに外で見たが、相変わらずカッコいい。

だが、涼真は私を見るなり眉をひそめた。

「今日、なんか雰囲気違わない?前はもっと綺麗めな感じじゃなかった?」
「え?」

実は足が痛くなるので、今日はピンヒールではなく、 チャンキーヒールのパンプスにしたのだ。

「今日はちょっと、カジュアルな気分で…」
「え〜…。会社の人に会うかもしれないのに。一緒に出かける時くらい、ちゃんとしてよ。誰に見られているかもわかんないんだからさ」

— え??

急に不機嫌になる涼真。どうしていいのかわからず、私はひたすら謝る。

「ご、ごめん…」

そんな私たちの前方から、男女二人組が歩いてきた。でもその女性の姿を見て、絶句してしまった。

淡い色を基調としたコンサバな服装に、ゆるふわ巻きの髪型。かつての私と全く同じような、まるでコピーのような女性だったのだ。それを見て、私のなかで何かが弾けた。


「あのさ、涼真。私の何が好きなの?私と結婚する気は、あるの?」
「何だよ突然。こんなところで大声出すなよ…誰かに見られたらどうすんだよ。恥ずかしいな」

以前だったら人の目が気になって、街中でこんなことは言えなかった。でも今の私には、そんなことはどうでもいい。

「なにそれ......


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